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NIMSおよび産総研でのインターンシップ実施報告

2010年12月21日
 平成23年度の夏休みに、(独)物質・材料研究機構および(独)産業技術総合研究所にてインターンシップを実施しました。
 2010年8月から9月にかけて、理学部の学生7名が、茨城県つくば市にある独立行政法人 物質・材料研究機構と独立行政法人 産業技術総合研究所でのインターンシップに参加しました。
 このインターンシップでは、夏休み中の2週間から1カ月の期間、各研究所において、個々の学生がそれぞれの課題について、研究所の研究員に交じって研修を行いました。研修結果は、レポートとしてまとめられ、学科の研修会等で発表されました。
<実施状況>
独立行政法人 物質・材料研究機構(NIMS)
学科学年研修期間研修課題
化学3H22.8/10-9/3らせん分子を用いた新規液晶材料の開発(π電子系物質の合成と機能評価)
化学3H22.8/10-9/3生体吸収性材料の生体適合性評価
化学3H22.8/10-9/3分子レベルの立体的な相互作用を利用する回転情報伝搬システムの構築(π電子系物質の合成と機能評価)
生物学3H22.8/1-8/14層状複水酸化物(LDH)の特性や構造に関する研究活動の体験を通じて、研究者としての生活がどのようなものなのかを知ること
化学3H22.8/10-9/10雰囲気を制御できる試料室にセットされた金属Mg, V, Pdなどが水素を吸収する様子を光学顕微鏡にて観察すると同時に、水素がそれらの金属中を拡散する挙動を調べる。拡散挙動と試料の変化の関係を明らかにする

独立行政法人 産業技術総合研究所
学科学年研修期間研修課題
化学3H22.8/24-9/13巨大分子系の量子化学計算
化学2H22.8/24-9/13巨大分子系の量子化学計算
以下に、参加した学生の感想を紹介します。

<学生1>
一連の実験のなかで、各機器の使用方法や原理、測定結果の見方などを学び、レポートのまとめ方についても教えていただきました。また、他のグループの見学もさせていただき、研究機関での研究の様子を知ることができました。今回のインターンシップで、貴重な経験をすることが出来、良かったです。
<学生2>
金属生体材料というほとんど考えたことのない分野だったが、金属と生体、両方の知識が必要で、大学で様々な分野を学ぶことの大切さを改めて感じた。技術面では細胞培養法などを身につけることができ、時間が足りないと感じるくらいとても充実した4週間だった。
<学生3>
学生実験でNMRを使ったことが無かったので、新たな手法を詳しく学ぶことができ、今後に活かしていくことが出来そうです。 今回、研修したのは高分子グループですが、他のグループ(研磨や超伝導)の見学もさせていただきました。大学で学んだ知識を実際に見ることが出来たため、より知識が深まったように感じます。 大学では学んだことの無いことが多くとまどうことも多かったのですが、貴重な体験をすることが出来て本当によかったです。
<学生4>
インターンシップ中は研究活動の体験の他、OGの吉武さんを始めとする様々な分野で活躍されている研究者の研究室を訪問して、研究内容や研究者生活に関する貴重なお話を伺うことが出来た。これらの体験は、自分の将来の進路を考える上で大変参考になるものだったと感じている。
<学生5>
様々な分析方法によって合金の分析をし、相の同定をしました。とても有意義な研修を過ごせました。楽しかったです。
<学生6>
今回学んだ事を今後の学習に活かしていきたい。 研究員の方々と3週間共に過ごす中で、又、お茶大OGの方との出会いの中で、研究者として生きていく事の大変さや楽しさ、喜びを感じ取る事が出来た。一部ではあると思うが、自分の目指している世界を知る事が出来、視野が広がったと思う。 今の自分の未熟さを感じると共に、今自分が出来る事を一つの目標として、前進していきたいと思う。
<学生7>
理論、実践の両面から学ぶことが出来て良かった。また、研究者とお話することで、これから理論化学の研究を目指すにあたり、学ぶべき事柄を知ることが出来た。今後の学習に繋げていきたい。