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英国ハル大学理系語学研修に参加

2011年04月26日
 当プロジェクトの英国ハル大学理系語学研修に、理学部及び生活科学部の学生8名が参加しました。

 当プロジェクトで募集を行った英国ハル大学の理系語学研修(2011年2月14日〜3月25日)に、理学部及び生活科学部の1年生4名、2年生4名の計8名が参加しました。
 研修では、基礎的な英語学習に加え、英国の文化を学びながら様々な話題に関するコミュニケーション及びディスカッション技術を習得するための授業、そして理系英語(English for Math, Science and Technology)の授業等が実施されました。
 また、現地の学生や地域社会と交流するプログラムも組まれていて、語学の習得にとどまらず、国際人になるための貴重な体験をすることができました。

 参加した学生からの報告の一部を紹介します。
<報告1>
今回の研修で不自由なく英語が使えるようになると可能性がぐっと広がるということを実感できた。英語を話せるようになればなるほど、聞き取れるようになればなるほど、外国の人々との会話は充実していき、驚くことやなるほどと思うことが多くなった。同時に日本についてより深く知ることができた。英語を話せるようになる喜びを知ったので、日本で英語を勉強する目的意識を持てるようになった。
<報告2>
イギリスの歴史を学ぶ授業では、日本について先生から質問されることが多かったです。しかし、私はその質問に対してすぐに答えることができず、いかに自分自身が日本について知らないのかということを思い知らされました。 ... 理系英語の授業では、論文の書き方やプレゼンテーションのやり方を学びました。私は大学院まで進もうと考えているので、この授業は将来とても役に立つと思います。 ... とにかく話そうすることが重要だと思います。日本では英語で話す環境が全くと言っていいほどなかったので、英語で話そうとする積極的な姿勢をもつことができたことが研修の成果だと思います。 ... イギリスに行くことで日本のことを別の視点から見ることができるようになったと思います。英語の勉強だけでなく、日本では学べないような様々なことを学ぶことができ、とても有意義な研修になりました。
<報告3>
私も言いたいことをなかなかうまく伝えられないという事を味わいました。それでも、質問されてからなるべくすぐに返答することを心掛けて、会話が途切れないようにしようと努力しました。授業を聞いて、何度もdiscussionするうちに、特にListening, Speakingを伸ばすことが出来ました。 ... いろいろな国の人と英語を使ってコミュニケーションがとれるのは、すばらしいことだし、今までは、英語をひとつの教科のように感じていたけれど、研修を終えて、英語がコミュニケーションツールであると分かり、楽しく学ぼうと思いました。生活しているうちに、周りが英語しかないことへの違和感もなくなりました。
<報告4>
文法など英語全般を学んだほか、効果的な議論の進め方、エッセイの書き方などを学びました。例えば将来学会などに参加した際にすぐに使えるであろう実用的な授業で、英語という言語はとても明晰で議論に向いていると思いました。 ... 6週間では英語を流暢に話せるようにはなりません。しかし、英語を話すことへのためらいを捨て、慣れを得ることができました。この「慣れ」というは英語学習において非常に重要なことです。そして、他者とコミュニケーションをとるうえでは、コミュニケーションのツールである言葉が話せることはもちろん重要ですが、より大切なことは「何を伝えたいのか」であるということに気付きました。
<報告5>
講義では主にライティングや文法等の演習を行うことが出来たほか、ディスカッションや科学論文で用いる英語に特化した講義も有り、今後自身の学業や研究を続けるにあたって非常に役立つ知識を得ることが出来た。また、全ての授業が英語で行われたため、聞き取り能力が特に向上したと感じている。 ... ハル大学での英語の講義では、ディスカッション等の意見交換に費やされる時間が多いうえ、教員が学生に質問をふることも多く、英語を話す機会を多く得ることが出来た。特に、ハル大学の留学生クラスの学生達には積極的に発言する者が多く、非常に活発な授業が展開されていた。このような大学生活を通して、私自身も授業でより積極的に発言をすることが出来るようになったと、強く感じている。 ... 今回の語学研修を通して得られたもので、最も大きなものは、様々な国の友人であった。彼らは、彼らの母国のことなど、私たちの知らない様々なことを教えてくれた。
<報告6>
最後の授業で担任の先生が「あなたたちはとても明るくて積極的で良い生徒たちよ。クラスの雰囲気まで良くしてくれた!!」と言ってくれたのがとてもうれしかったです。クラスメイトの女の子も「あなたたちが大好きよ。あなたたちのおかげでこのクラスは活き活きして明るくなったわ!」と言ってハグしてくれました。クラスメイトはとても親切で素敵な人たちでした。 ... 6週間という短い間でしたが、ここまでクラスメイトと仲良くなれ、授業で発言できるようになったのは英語を話すことを恐れず伝えようと努力したからだと思います。...実践訓練を恐れていてはいつまでたっても話せるようにはならないとわかりました。決して完璧でなくてもいいからとりあえず話してみる、私はそうすることでたくさん新しい発見をしました。 ... この研修で語学を学ぶ意味と異なる文化的背景、経験を持つ人々との交流は素晴らしいことだと知りました。
<報告7>
日常会話で必要な会話や動作のやり取りは、やはりテキストを見るだけでなく、実際に会話しているところを見たり、自分で実際に会話してみたりしないと学べないように感じました。 ... 私にとってすごく大きなことだったのですが、外国の方との付き合うときの心構えができたことです。クラスの子との交流はもちろんですが、日本語を勉強している人と語学を助け合うタンデムラーニングのパートナーや、日本語を勉強している人が気軽に立ち寄るドロップインで知り合った方々などとも交流を深め、たくさん話すことができました。これまで日本ではあまり外国の方と話す機会がなく、自分たち日本人対外国人、と一線を引いて考えていましたが、性向や感じ方の違いなどはあるものの、まずみな同じ人間で、会話して理解しあえるということを、身をもって学べました。 ... もちろん、語学研修というだけあり、目的は語学の向上ですが、出発前に予想していた以上にたくさんのことを経験することができ、本当に充実した研修になりました。
<報告8>
少人数制で行われる授業は教師との距離が非常に近く、一つの話題に対してすべての生徒が自分の意見を求められることや、ある生徒の疑問を授業中に解決するなど、日本の大学の授業と違い、授業の中で発言することの多さに驚きました。特に英国の歴史を学ぶ授業ではなにかあれば日本はどうか?と質問されました。この日本という国に生まれ、この地で育ったにも関わらず、私自身なんと日本のことを知らないものかと正直、衝撃を受けました。 ... 今回の研修では様々な国籍を持つ人々に出会い、関わることができ、その人たちのことをもっと知りたいと思うと共に世界情勢について興味がわいてきました。人の考え方には育った環境や風習が深く関係することから、その国の歴史的背景を学ぶことも人を理解することに役立つはずです。 これからは自分の固定概念にとらわれず、深く物事を考える人になれたらと思います。