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生物学科専門科目

2023年4月11日更新

生物学科カリキュラム

カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)
 生物学は、「生き物」の複雑で多様な生命現象を探求する学問であり、周辺領域の医学、薬学、農学、情報学などの学問分野の基盤となり、さらには地球環境問題や生命倫理などの社会的な問題にまで影響を及ぼす。生物学科では、多種多様な生命現象を科学的に解析する力を養い、幅広い知識に基づいた柔軟で論理的な思考力を身につける。コア科目(教養科目)の履修によって、文理にまたがる総合的な教養と外国語力を身につける。

 生物学主プログラムでは、生物学の基礎概念を理解するための必修科目および基礎的な実験手法を学ぶ必修実習を履修し、この基礎の上に生物学の各分野の実験手法を学ぶ選択必修実習および選択科目を履修する。その後、より細分化された専門分野における高度な知識を習得できる生物学強化プログラム、または学際プログラムや他学科の副プログラムを学び、生物学主プログラムの総まとめとしての特別研究および生物学演習を履修する。
 中学校教諭一種免許状(理科)、高等学校教諭一種免許状(理科)、博物館学芸員資格の取得にかかわる科目を履修できる。

講義
主プログラム 強化プログラム

[生化学]

細胞という舞台で演じる分子たちを化学の言葉で理解しましょう。生命現象を担っている生体分子の基本的な構造と機能について学びます。

[動物系統学]

各々の動物門の特徴について、特に体制とそれを作り上げる発生の様式を理解。

[植物系統学]

葉緑体がもたらす30億年の植物進化の物語。
-ラン藻から被子植物まで- 

[基礎遺伝学]

高校生物遺伝分野から卒業し,「遺伝子」を見直す。 

[細胞生物学]

細胞が活動し、多細胞の動物を形作っていくためには、どのような特性が必要なのか?

[分子遺伝学]

遺伝子のはたらきをゲノムを背景にして考える。

[動物生理学]

細胞は興奮する。どうやって?

[発生生物学]

誕生から死までを制御している仕組みを学びます。

[進化生物学] 

生物学全分野の基礎となる生物進化の考え方を獲得する。

[植物生理学]

動けない植物の巧みな生存戦略を知ることで、植物に対する新たな発見がああるはずです。

[生物物理学]

生命現象を物理の刀で切るとどんな断面が見えるでしょう。

[生物統計学]

実験で得られたデータを正しく解釈する方法を学びます。

[代謝生物学]

細胞の中でさまざまな物質がつくられる謎を解き明かす。

[生物学外書講読]

学術英語論文の読み方、ゼミでの効果的なプレゼンの仕方を学びます。

[植物生態学]

生態学の基礎を学んだ上で、植物が周囲の環境や他の生物とどのように相互作用しながら生きているのかを学びます。

[動物生態学]

非常勤講師により内容に変更あり
 

[細胞生化学]

動物細胞と植物細胞の構造と機能について、分子レベルでより深く学びます。

[進化遺伝学]

生物の歴史を刻むゲノムの情報から、何をどう読み解くか?

[遺伝子工学]

遺伝子の解析方法や、タンパク質を人工的に作り出すなどの技術について学ぶ。

[発生遺伝学]

動物のかたちができるしくみを遺伝子制御と細胞構築で解き明かす

[分子細胞情報学]

細胞は、どのようにして情報をやり取りしたり、受け取った情報に応答しているのか

[バイオメカニクス]

生き物は動くのです。そのメカニズムを突き詰めるといろんな世界が見えてきます。

[植物生理工学]

植物がうまく生きていくしくみを知り、それを利用することを考える。たとえば、遺伝子組換え作物。

[分子構造生物学]

タンパク質のかたちを使って、分子生物学的現象を再認識する授業です。

[植物機能制御学]

植物の生存戦略について、細胞レベルでどのように制御されているかについて学びます。

[動物環境応答学]

移り変わる環境の中で動物が生きる分子レベルの仕組み。

[生物系統地理学]

生物の地理的分布に着目し、どのような歴史で現在のパターンが形成されたのか、各地の環境に対してどのような適応をしたのかについて学びます。

[生物学特殊講義]

非常勤講師により内容に変更あり

実習・演習
主プログラム 強化プログラム

[生物学実習I・II]

ピペットの使い方、ph調整、顕微鏡観察など、生物実験に必要な基礎技術を取得しよう!

[基礎遺伝学実習]

動く遺伝子に光ハエ? モデル生物(ショウジョウバエ)を用いて、遺伝子が伝達し、その発現が調節される様子を実際に見てみよう。

[分子遺伝学実習]

PCRで増幅したDNAのクローニング,シーケンサーによる塩基配列決定,コンピューターを用いた遺伝情報の解析を,自分自身の手で行う。

[細胞生物学実習]

接着剤となる接着タンパク質による細胞の接着と細胞骨格の変化を観察

[植物生理学実習]

植物と環境の関係について群集構成や光合成機能に着目しながら学ぶキャンパス外での合宿形式の実習

[代謝生物学実習]

植物細胞の中で起こっている化学反応を検出してみよう。

[動物生理学実習]

神経の活動電位,筋肉の張力発生,イオンの能動輸送,実際に測定してみよう。

[細胞生化学実習]

植物細胞のオルガネラを可視化し、そのダイナミクスを観察します。植物オルガネラの生理的意義について考察します。

[発生生物学実習]

減数分裂や受精現象を解析する探究的な実習です。

[植物系統学実習]

キャンパス内に生育する様々な植物を材料に、植物の形態的多様性と系統進化について学びます。海藻を対象としたDNA鑑定も行います

[動物系統学臨海実習]

海岸に生息する多種多様な動物の生態を観察しながら採集し、実験室で種の同定や形態の観察(スケッチ)を行い、各動物門ごとの体制上の特徴と海岸での生物種の多様性を理解する。

[植物系統学臨海実習]

海藻類・海産被子植物・海浜植物の種多様性と適応進化を実感する館山での4日間

[生物学演習I・II]

研究室での学術論文の紹介

[特別研究I・II]

卒業研究

[発生生物学臨海実習]

棘皮動物(主に、ウニとヒトデ)の卵母細胞、卵と精子を用い、基本的な発生現象の観察と実験を通して、受精卵から刻々と形態が変化する個体発生を記録し、結果から考察されるその仕組みについて理解する。

[生命情報プログラミング演習]

DNAやタンパク質の配列を解析するための基礎的技術をプログラミング言語pythonで学びます。

[分析・光学機器実習]

最新の分析機器、光学機器を使いこなせ!
 

[公開臨海実習]

多様な海産動物の分類と自然史学的研究法、生殖や発生の研究の最前線を、国内の博物館や海外の研究者の指導も受けながら学びます。単位互換により受講する他大学の学生とも交流できます。

卒業研究:4年次には、各研究室に所属し、それぞれの分野の第一線の研究に実際に参加することにより、研究の進め方、文献の読み方、実験・観察の方法、実験結果のまとめと考察の仕方などを学びます。本学科には、12の研究室があり、それぞれにおいてきめ細かい教育が行われています。

専門科目 時間割(例)

桃色=主プログラム、緑色=強化プログラム

1年生 前期

1年生 前期
1.2
3.4
5.6 生化学
7.8
9.10

 集中講義

植物系統学臨海実習

1年生 後期

1年生 後期
1.2
3.4 生物物理学 動物系統学
5.6 生物学実習 I 植物生理学 植物生態学
7.8 進化生物学 
9.10

2年生 前期

2年生 前期
1.2 細胞生物学 発生生物学
3.4 生物統計学 基礎遺伝学 動物生理学
5.6

植物系統学実習

(注: 1学期集中)

生物学実習 II
7.8
9.10

  集中講義

動物系統学臨海実習

2年生 後期

2年生 後期
1.2 分子細胞情報学
3.4

代謝生物学

分子遺伝学
5.6 植物系統学
7.8
9.10

 集中講義

基礎遺伝学実習 生物学特殊講義

3年生 前期

3年生 前期
1.2 生物系統地理学

分子構造生物学

3.4 バイオメカニクス

発生遺伝学

植物生理工学 遺伝子工学
5.6

 分子遺伝学実習、動物生理学実習、発生生物学実習、細胞生化学実習

(それぞれ、約2週間の集中実習)

7.8

9.10

  集中講義

植物生理学実習 動物生態学 公開臨海実習

3年生 後期

3年生 後期
1.2

動物環境応答学

植物機能制御学

3.4 細胞生化学 生物学外書講読 進化遺伝学
5.6

 細胞生物学実習、代謝生物学実習

(それぞれ、約2週間の集中実習)

7.8

9.10

 集中講義

発生生物学臨海実習 生命情報プログラミング演習 分析・光学機器実習

4年生 前期

4年生 前期
1.2

特別研究l(卒研)


生物学演習l(ゼミ)

3.4
5.6
7.8
9.10

4年生 後期

4年生 後期
1.2

特別研究ll(卒研)


生物学演習ll(ゼミ)

3.4
5.6
7.8
9.10
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