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◇水素結合の空間的広がりとプロトン移動ダイナミックス

 電荷移動反応(PT,ET)速度や、極性分子(イオン)の回転緩和時間の溶媒依存性は、溶媒の巨視的な動的な性質(粘度や、誘電緩和時間など)が、比較的よい指標となっていた。一方、水やアルコールのような水素結合性の溶媒では、溶媒との水素結合あるいは溶媒の水素結合ネットワークの構造とそのダイナミックスの影響が見られた。ここでは、アルコール水が作る水素結合ネットワークのメソスケール構造とそのダイナミックス、およびそれらと水素結合ネットワークに沿ったプロトン移動にともなうメソスケールの電荷移動との関連についての興味が中心である。
図10
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