理学部概要
伝統ある理学部の少人数教育と充実した研究支援施設
本学は、前身の東京女子師範学校開校から130年余、理学部が設置されてから60年という歴史と伝統をもつ大学です。数少ない女子大学の理学部として、社会で先導的な役割を果たす多くの高度専門職業人・科学者・教育者を養成してきました。このような実績が生まれた背景には講義、実験、演習にわたって少人数制を活かした教育をおこなっていることがあげられます。教員一人当たりの学生数が少なく、少人数でのゼミや実験に参加でき、充実した研究設備を全員が利用できる環境にあるため個々の高い自主性・自立性が養われます。また、理学部教員全体の中で女性教員の占める割合は約3割と、他大学理学部に比して高く、学生たちにとっては社会で活躍する女性の身近なロールモデルとなっています。
学生の教育研究を支える基盤施設として、伝統的な学問から最先端の研究に至るまで幅広くカバーする学内共同教育研究施設が整備されています。例えば、学内ネットワークシステム等の情報処理システムを管理運営・支援する情報基盤センター、湾岸域の環境を実際に学べる湾岸生物教育研究センター、生命科学実験等で有用なラジオアイソトープ実験センター、物質科学の研究に必要な様々な大型機器を管理・運営する共通機器センター、家庭におけるコンピュータ利用を研究するユビキタスコンピューティング実験住宅Ocha House、遺伝子の組み換え実験を安全におこなうための遺伝子組み換え実験室などがあります。
各学科の定員と教員数
学科 | 定員 | 教員数 |
数学科 | 20名 | 10名 |
物理学科 | 20名 | 13名 |
化学科 | 20名 | 11名 |
生物学科 | 25名 | 12名 |
情報科学科 | 40名 | 13名 |
計 | 125名 | 59名 |
平成27年4月1日現在
学科の紹介 〜各学科からのメッセージ〜
数学科 |
〜科学の言葉、発展し続ける美〜
数学とは科学の言葉であり、自然科学のみならず社会科学などの諸科学においても、数量的あるいは図形的内容の表現や記述に欠くべからざるものです。現代数学の基礎を学び数学的思考力を身につけ、発展し続ける数学の美に触れましょう。
数学科ホームページ
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物理学科 |
〜永遠の真理とその帰結の多様性を発見する〜
宇宙を創った永遠の真理を解明しましょう。それは時間空間を超越し、地上の至る所に多様なかたちで現れています。 実験室に入ってそれを見つけましょう。じっくり考えて、論理的に矛盾せず、実験的に必然性を持つ真理を見つけましょう。
物理学科ホームページ
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化学科 |
〜自然界の森羅万象の解明から先端科学へ〜
自然界の森羅万象を、物質を構成する原子・分子の結合とその変化、という視点に立って研究します。 化学の基礎を修めることにより、生命の起原、ナノスペースの化学の研究をはじめとして、工業化学、農芸化学、 医化学などさまざまな応用分野へと学問や研究を発展させることができます。
化学科ホームページ
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生物学科 |
〜生命のしくみを解き明かす〜
神秘的に見える生命現象には、美しいほどの見事な原理や理論性が潜んでいます。この21世紀に残された「宝の山=生物」を体系的に学び、最先端の研究に参加することができます。さまざまな生物について、遺伝子などのミクロなレベルから、 個体や環境などのマクロなレベルまでを研究対象にしている教員があなた方を待っています。
生物学科ホームページ
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情報科学科 |
〜意思決定の拠り所を科学する〜
情報は人や組織の意思決定をおこなう拠り所になります。信頼できる情報をいかに取得するか、蓄積・検索するか、処理するか、配信するか、提示するかを考え、どのようにさまざまな分野に応用していくかを体系的・合理的に学び、研究しましょう。
情報科学科ホームページ
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高い大学院進学率、多岐に渡る就職実績
理学部では、基礎科学に関する教育と研究が行われています。基礎科学を学び研究することによって培われた力は、社会の様々な場で発揮されています。現代社会はより高度な専門知識を備えた人材を求める傾向にあります。これを受けて理学部では卒業後の進路として大学院進学を選ぶ学生が多く、全体の6割強に上っています。また、学部・大学院を通して卒業生は高い割合で希望する職業に就いており、その活躍分野は研究開発、教育、情報通信、金融、製薬、行政、マスコミ等多方面にわたります。特に「理系分野は女性人材を求めている。」ことを強調しておきます。1例として大学や公的研究機関等の研究職の場合を挙げましょう。大学教員における女性教員の占める割合はまだまだ低く、理系分野ではそれが著しいのが現状です。このような実状に対し政府の第3期科学技術基本計画(平成18年度から22年度)では、女性研究者の活躍促進をうたい、様々な支援策等を提言、また大学や公的研究機関等での期待される女性研究者の採用に関する数値目標を提示しています。それによりますと、理学系では20%となっています。平成23年度からの第4期科学技術基本計画では、この数値目標の早期達成、研究サポート体制の整備推進とともに、指導的な立場にある女性研究者、自然科学系の女子学生、研究職を目指す優秀な女性を増やすための取組を進めることが期待されています。

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