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海外留学体験記

佐藤 香織

 私は若手研究者ITPプログラムの第一期生としてドイツのヴッパータール大学に研修留学させていただきました。プログラムの4か月間に加え、私は9月に同大学で開催された環境問題のサマースクールにも参加させていただいたため、約5か月間の留学となりました。
 私が行ったヴッパータールという街は、ドイツの北西に位置し多くの日本企業があるデュッセルドルフという街の隣にあります。川が街の真ん中を流れ、世界最古のモノレールがその上を通っていることで有名です。あまり日本人には知られていない街ですが人口は多く、夕方になると街の中心部には多くの人が買い物や遊びのためなどで集まっていました。それでも自然が多く、とても暮らしやすい街でした。

・サマースクール
 私は後期の授業の始まる前に環境問題のサマースクールに参加しました。日本の学生が私を合わせて3人、チェコの学生が3人、ハンガリーの学生が5人参加しており、全部で11人で2週間、環境問題について学びました。教室で講義を聞くこともありましたが、それだけでなく、近くの森に行ってコケを実際に見て勉強したり、川の水の汚染度合の実験をしたり、下水処理施設や近くの街にある有名な研究所に見学に行ったり様々なことをしました。環境先進国とも呼ばれるドイツで環境問題を勉強をできたことは刺激になり、また実際に体験できるプログラムもたくさんあって非常におもしろかったです。2週間ずっと活動を共にした皆とはとても仲良くなることができました。

・勉強
 ドイツの学生は研究室で実験を行うのは修士2年の後期からだそうで、それまでは主に授業を受けているということで、私たちも同じように大学院の授業を受けました。授業は15人くらいで、内容は日本の大学〜大学院くらいのレベルのように感じました。授業ではドイツの学生の意識の高さに驚きました。授業中も教授と学生とのやりとりが多く活発で、学生が臆することなく教授と対等に渡り合っているという印象を受けました。日本の学生はもっと積極的に発言をしていかないといけないと強く思いました。また、言語の違いによる考え方のプロセスの違いに触れたことは興味深い経験でした。

・生活
 大学の授業以外でも外国の学生たちと交流することができました。私たちの住んだ寮には他国からの留学生も多く住んでおり、週に1回留学生で集まる会がありそこで多くの人たちと仲良くなることができました。新入生歓迎パーティやハロウィンや年越しなどパーティがよく開催されドイツの若者の文化にも親しむことができました。彼らと話していて、彼らは自国の文化も他国の文化も非常に大切にしていて、私たち日本人はもっと自分たちの文化を大切にしていかなければならないと感じました。また私は週末はドイツ国内や周辺の国に出掛けて様々な文化や歴史などを学んできました。それぞれの地で様々な人たちと出会うことが出来、とても楽しかったです。

・留学を終えて
 ここに書ききることはできませんが留学を通して非常に多くのことを学ぶことができました。このような貴重な体験をさせていただくことができ、とても感謝しています。この留学を終え、さらに将来海外で活躍したいという気持ちを強く持つようになりました。留学で培った国際的な視点で物事を見る目を常に持ち、志高く研究活動や勉強を行っていきたいと思います。

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