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海外で活躍する卒業生

竹内 和恵(Potter)   〜グローバルな仕事を通し学ぶ日々〜

 私はお茶の水女子大学学部卒業後、専攻をFood Science and Technology に変更し、アメリカコーネル大学院に留学しました。アメリカの大学院の授業は事前に研究文献やテキストを読んであることを前提に進められることも多く、また議論、そしてテーマを選んでそれについてのペーパーを書くことが多いのが日本の学部での経験と大きく違うと感じました。又、修士の研究のための教授、研究室に入るのも他の学生との競争になり、いかに自分を"売り込めるか"ということが自分の入りたい研究室に入るために重要だということも目新しいことでした。修士の研究についても自ら研究テーマを提案しなければいけませんし、世界各国から集まってきたポスドクと学生で構成された研究室の定期的なミーティングでの現状報告も普通のことでした。

 修士課程を終了後、コーネル大学のPlant Pathology and Plant-Microbe Biology学部で半年ほどテクニシャンとして働いた後、University of Georgia(UGA)にて博士課程へ。修士との大きな違いは、教授と話し合って決めたコースワークを二年ほどかけて終了した後、qualificationテストを受けなければならないということでした。このテストは研究の傍ら数ヶ月かけて準備し、学んだことすべて、またHot Topicsも含めた総合的なテストで、Writtenが一週間ほど、そしてそれを通過すれば口述テスト、となります。UGAの場合は主教授のほか4名の教授からなるCommitteeからのテストで、これを通過してようやく博士課程候補と呼ばれるようになります。その後はもっぱら研究に集中、コースワークは聴講ぐらい。アメリカ国内で主催されるミーティングでの発表、研究論文の出稿に終われます。論文をまとめると次はExit Exam。研究の発表とそして口頭テスト。それが終わってようやく博士課程を習得します。卒業式では卒業生一同の前で主教授にHoodをかけていただけたのがとてもうれしかったのを覚えています。

 その後UGAの研究施設でポスドクとして2年働いた後、シカゴ郊外のAir Liquideというフランス系の会社の研究所に就職。インタビューから2週間でスタートという驚くようなスケジュールで、アパート探し、引越しの準備のためにシカゴとアトランタを往復することになりました。この会社では気体を使った食品加工殺菌法の研究をしました。

 その後、結婚を期にオハイオ州シンシナティ市に移り、現在Procter &Gambleで働いています。P&Gはとても国際的な会社で本社のあるシンシナティは勿論、世界各国にオフィスがあり、また、その各国のオフィスも国際色が豊か。日本のオフィスとも仕事をすることがある、グローバルな仕事内容です。会社のペースは早く皆さんとても忙しいですが、仕事とプライベートの時間のバランスをうまく取っている方が多いような気がします。P&Gは育てるカルチャーなので毎日学ぶことの多い日を送っています。

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