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第12回日韓3女子大学交流合同シンポジウムの開催

2022年1月5日更新

第12回日韓3女子大学交流合同シンポジウムの報告

お茶の水女子大学 基幹研究院 自然科学系
教授  由良 敬

 第12回日韓3女子大学交流合同シンポジウムが2021年12月15日にオンラインで開催された。シンポジウムは一昨年度第10回を記念し、昨年度より新たな章が始まったイベントである。昨年度は新型コロナウイルス感染症の影響により、オンラインで開催することとなってしまったが、今年度はぜひともオンサイトで開催しようと検討を重ねていた。しかし、残念ながら今年度も小規模にオンラインで開催することとなった。
 第12 回となる今年度のシンポジウムは、お茶の水女子大学主催のもと、オンラインで12月15日に開催した。開催にあたって、様々な準備を実施してくれた梨花女子大学校と日本女子大学の先生方には大変感謝する次第である。また、開会式にはお茶の水女子大学の小林誠グローバルリーダーシップ研究所長にご挨拶いただけたことにも感謝する次第である。
 シンポジウム開催の決定が10月に行われたため、参加者の募集が短期間になってしまったことは心苦しかったが、それにもかかわらず、本学からは3件の学生発表と1件の教員発表ができたことは大変よかった。全体では13件の学生口頭発表と2件の教員口頭発表があり、例年のシンポジウムと比較すると規模はかなり小さくなってしまったが、昨年度よりは規模を大きくすることができた。オンラインによるイベント開催になれてきたことも関係していると思われる。本学では国際交流留学生プラザ3階のセミナー室にスタジオを設け、発表者はスタジオで発表することも、他の場所から発表することもできるようにした。日本女子大学の発表者は、全員がこのスタジオで発表した。それぞれの学生は、各自が専門とする物理学、化学、数学、生物学、建築学などの研究成果を発表した。学生それぞれが、各自の研究内容を発表できたこと、および普段の研究活動では、聞くことがない他分野の研究を考えることができたことの意義は大きいと思う。今年度も国内の学会はオンラインポスター発表が多く、また国際学会などがほとんどなかったために、口頭発表の機会が非常に限られていたことから、このようなシンポジウムの機会があってよかったとの感想をもらっている。
 今回のシンポジウムでは、例年行っている英語プレゼンテーションの練習と学生間の交流ができなかったことが残念である。それでも、学生たちに研究成果を発表する場を提供できたのはよかったと感じている。研究発表を行った学生諸君にとっては、今回の経験が各自の未来を考える糧になってくれれば幸いである。

2021集合写真

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