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「私の軌跡−後輩へのエールに代えて−」集中講義

2010年03月05日
 研究最前線特設講義として、「私の軌跡−後輩へのエールに代えて−」の集中講義が行われました。

 2009年12月から2010年1月にかけて「生物学特殊講義 XI」と「生物学特殊講義 XII」という授業科目名で行われた本講義では、本学の生物学科、大学院前期課程および後期課程を修了した先輩方が、現在行っている研究や仕事を、かなり専門的なことも含めて紹介され、またご自身の体験を通して、専門職に至る道のりがどういうものかを話して下さいました。講義の後では、懇談会が行われ、学生と講師の間で様々な質問・意見が率直に出されました。
「生物学特殊講義 XI」 履修者数 37名
●吉田 みどり 氏 (北海道農業研究センター 低温耐性研究チーム 主任研究員)
 2009年12月5日(土)
 内容:『フルクタン』の研究について
    農業研究の中の生物学のおもしろさについて
<学生からの声> 先生の現在進行形の仕事内容を知ることができて、理学部にいる自分が知らない今の農業事情が知れて、新鮮だったし勉強になった。また、研究者の事情の生の声が聞けて、自分の今後の進路について考え直す一歩となった。

●宮崎 歴 氏 (産業技術総合研究所つくばセンター 生物機能工学研究部門 主任研究員)
 2010年1月20日(水)、27日(水)
 内容:サーカディアンリズムについて
    ポスドク時代と、現在の研究に至る研究経験と人生について
<学生からの声> ヒトと概日リズムについての話、概日リズムは遺伝子できまるという話など、初めて知ることが多くて、とても勉強になりました。また、研究者として生きることについても、現状を知ることやアドバイスをしてもらえてよかったです。

「生物学特殊講義 XII」 履修者数 26名
●深海 薫 氏 (理化学研究所バイオリソースセンター 情報解析技術室 室長)
 2010年1月13日(水)
 内容:バイオリソースセンターについて
    現在の仕事に至るまでの道のり
    研究基盤整備という仕事について
<学生からの声> 研究基盤整備のお仕事がどんなものであるのか、その意義や重要性など、初めて耳にするような興味深いお話をたくさんお聞きすることができて、とても勉強になりました。

●柴 小菊 氏 (筑波大学大学院生命環境科学研究科・下田臨海実験センター 助教)
 2010年1月30日(土)
 内容:これまでに行ってきた研究内容について
    (海産生物を用いた鞭毛・繊毛運動制御機構、精子走化性機構の研究)
    現在の仕事に至るまでの道のり
<学生からの声> 生化学の分野の方と生理学の方とがそれぞれの手法を持ち寄って同じテーマを研究しているとのお話で、違う分野の人が出会って新しい発展が生まれるのかと感じ、興味を持ちました。