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第3回日韓3女子大学交流合同シンポジウムに参加

2012年08月23日
 第3回日韓3女子大学交流合同シンポジウムで、理学部の学生9名がポスター発表を行いました。

 韓国の梨花女子大学校で行われた第3回日韓3女子大学交流合同シンポジウム(2012年7月16日〜18日)に、理学部の学部学生9名がポスター発表で参加しました。ポスター発表を行ったのは、平成23年度の本学理数学生応援プロジェクト優秀研究賞を受賞した学生8名と、共同研究を行った学生1名です。
 日韓3女子大学交流合同シンポジウムは、本学における文部科学省特別経費事業である「女性リーダーを創出する国際拠点の形成」プロジェクトが、「国際的に活躍する女性リーダーの育成」推進事業の一環として、韓国梨花女子大学校、日本女子大学及び本学の合同で、理系大学院学生の交流を目的として2010年から開催しており、今年で3回目となります。今年は、本学理数学生応援プロジェクトの「国際的に活躍する人材育成のために、海外協定校との学術交流に意欲のある学生を派遣する」という取組の一環として、シンポジウムに学部学生を派遣することになりました。
 ポスター発表の参加者9名にとって、海外で英語で発表するのは初めての経験で、学内での事前指導や海外の学生との交流のみならず、大学院生たちの研究発表を聞いたりして、多くの事を学び、良い刺激を受ける機会になりました。
( ⇒ 理学部ホームページの第3回日韓3女子大学交流合同シンポジウムの記事
学部学生のポスター発表は、以下の4テーマで行われました。
・ Waterglass and sandglass under microgravity
  Azuna Nonaka, Yui Yagisawa, Teruyo Sekiguchi and Maria Yokota
  (発表者: 理学部物理学科4年 野中杏菜、八木澤唯)
 
・ Patterns of Budding from the Primary Polyp in the Reef-Building Coral Acropora tenuis
  Shiho TAKAHASHI and Masayuki HATTA
  (発表者: 理学部生物学科4年 高橋志帆)
 
・ Search for Oil-producing microalgae from nature
  Kaori Oyama, Akiko Sugii, Yuka Suzuki, Chihiro Matsumura
  (発表者: 理学部生物学科2年 小山香梨、杉井昭子、鈴木裕香、松村千汎)
 
・ Methodology for Constructing Guidelines for Reliable Corpus-annotations by Means of Linguistic Tests
  Ribeka Tanaka, Eriko Koike, Daisuke Bekki, Ai Kawazoe
  (発表者: 理学部情報科学科4年 田中リベカ、小池恵里子)
 参加した学生からの報告の一部を紹介します。
<報告1>
… 日本語にしても英語にしても、研究内容を正しい文章で書くことに挑戦するとともに、その難しさと大切さを実感することができたと思う。… 今回は、学部生のうちに英語を使って研究をまとめ発表するという貴重な機会でもあり、自分が未熟だからこそ、理解できる情報が限られている中で考えたり、使えるものでなんとか伝えようと試行錯誤したりと、ある意味研究において大事なことを経験できる機会にもなったように思う。このシンポジウムに参加することができた自分はとても幸運だった。
<報告2>
… 日韓3女子大学合同シンポジウムの参加は、多くのことを学べ、よい経験ができたと思う。… 他の大学の学生の研究を知ることができるなかなかない機会だった … 3日間で強く感じたことは、英語をもっと勉強しなくてはいけないということだ … よい異文化交流もできたと思う … 今回のシンポジウムへの参加は、大学院生の中で英語でのポスター発表ができて、よい経験だった。これから大学院に進学し、研究を進めていく上で役に立つと思う。
<報告3>
私にとって初めての英語での発表、異分野の人への発表の機会で、発表までの準備段階が大変勉強になりました。… 英語発表の授業やシンポジウムを通して、他の分野の人の研究を知ることができました。分野の異なる人に研究内容を紹介するには、内容を専門知識がなくてもわかるようわかりやすく伝えなければなりません。… これから更に研究を続けていく時に、自分の分野だけに入り込んで、他の人の感覚や常識を忘れないように気をつけなければならないと思いました。
<報告4>
海外に来て、そこでも同じように研究をしている人がいることを知り、研究者は世界中に存在していて、研究は日々世界レベルで進んでいるのだなということを実感しました。… これからは、世界中には自分と同じような研究をしている人がいるのだということを忘れないで、ある程度競争心を持ちつつモチベーションを高く保ちながら、常に世界を意識して研究をしていきたいなと思いました。… また今回のシンポジウムを通して、英語の重要さも強く感じました。英語が話せないと、自分の思っていることや研究しているなどを他国の人に伝えることはできませんが、英語が話せれば、自分の研究テーマを世界中の人に伝えることができ、そしてそれが自分の可能性を広げていくことにつながっていくのだなと感じました。
<報告5>
… 将来は科学分野で国際的に活躍できるようになりたいと漠然と考えていたが、そうなるためにはどうしたらいいかというヒントを、今回のシンポジウムでいくつか得ることができた。自分の研究を他の人に理解してもらい、興味を持ってもらうことの大切さ、自分の分野だけでなく、他分野にも興味を持ってみること、また、英語が科学の世界では便利な共通語であることを学んだ。今回のシンポジウムは、これからの大学での学習、その後の大学院での研究にもつながる、とても良い機会だった。
<報告6>
今回シンポジウムに参加して私にとって最も影響を与えたと感じる事は、多くの院生や先生方の発表を見聞きして、研究を面白そうだと感じられた事です。様々な分野でまだまだ分かっていないこと・研究対象がたくさんある事を感じました。… 成果を発表しあう事でモチベーションがあがるという事も感じられました。… 他の人の発表を聞く事も、直接自分の研究と関係がない場合でも、新たな刺激となるものだと感じました。又、発表するという事になると、自分の研究の過程を説明できないといけないため、これまでの流れを把握する機会になりました。
<報告7>
英語を話すことができれば、あらゆる国の人と話せるということを実感でき、英語によって、異文化を知る、自分たちが知らないことを、韓国のことをたくさん知ることができるのが純粋に嬉しかった。日本のことも韓国の人に知ってもらえることが嬉しかった。… 将来、研究者になるには、英語は欠かせないものであり、今回の研究発表はそのことをとても痛感させられた。… 大学院生や韓国の学生の意識の高さを目にし、学部生なのにえらいね、と励まされたことから、刺激を受け、もっと研究を頑張ろうと強く思った。
<報告8>
今回の派遣のおかげで海外に対しての強い興味が生まれ、世界で通用する自分というものを意識するようになりました。様々な国の文化や人に触れることによって、自分の研究者としての視野を広げて、日本にいるだけでは得られない様々な体験、考え方を学びたいと思うようになりました。そのために、様々な人とのコミュニケーションのツールとなる英語は非常に重要であると感じます。… これからの国際交流のためにも英語を積極的に勉強し、海外も視野に入れて研究を行いたいと思います。今回の派遣は私にとって非常に有意義なものになりました。
<報告9>
今回のように学部生を海外のシンポジウムに参加させるというのは非常に良い試みだったと思う。… 学部生の早いうちから学会などの場を見ておくのはそれだけで意識に良い影響を与えるように思う。海外での発表となれば尚更、視野が広がって良いと思った。また、単純に学生にとって励みにもなると思う。自分の興味で研究(調査)したことを発表する場が1つでも多くあるというのは嬉しいことなのだと、今回の派遣にあたって参加した技術英語の講義などでも感じた。私自身も、研究室に配属後、早い段階で海外で発表できたのは良かったと思う。