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第9回日韓3女子大学交流合同シンポジウムに参加

2018年11月26日更新

 2018年11月20日から22日まで、韓国の梨花女子大学校において、梨花女子大学校と日本女子大学および本学の3大学の理系学生の交流を目的とした第9回「日韓3女子大学交流合同シンポジウム」が開催されました。本学からは、文部科学省特別経費「グローバル女性リーダー育成カリキュラムに基づく教育実践と新たな女性リーダーシップ論の発信」事業の支援を受けて、19名の大学院生および学部生、5名の教員が参加しました。シンポジウムでは、各大学から参加した学生が研究内容や研究成果について、英語で口頭とポスターで発表するとともに、各大学の教員代表から4件の特別講演がありました。本学からの随行教員として、過去にも数回参加している工藤和恵准教授に今回のシンポジウムの様子について報告してもらいました。

参加者集合写真 ポスター発表の様子

工藤和恵准教授の報告

工藤 和恵
お茶の水女子大学 基幹研究院 自然科学系
准教授 (理学部情報科学科)

 理系学生の英語による研究発表能力の鍛錬、海外での研究会参加の訓練、および日韓女子大学の友好関係構築を目的として、日本女子大学、梨花女子大学校、および本学の理系学生(学部生および大学院生)が、合同シンポジウムを毎年開催している。このシンポジウムは2000年に始まり、開催場所を交互に変えながら数年間続けられたが、その後数年間の中断があり、2010年から新たな形で再開された。それ以降は毎年梨花女子大学校での開催が続いている。再開されてから9回目の本年度は、11月20日〜22日の3日間、本学から学部生および大学院生19名、教員5名の総計24名で韓国梨花女子大学校を訪れた。日本女子大からも同程度の人数の参加があった。大人数での訪問となっが、全体として大きな問題もなくシンポジウムを開催することができた。毎年のことながら、梨花女子大の準備と運営に対するご努力に、感謝している。

 初日は教員による基調講演と、その後に歓迎会、2日目は数学・統計学、物理学・応用科学、化学・ナノサイエンス、生命科学・薬学の4つのセッションにわかれた口頭発表および教員による基調講演、3日目はポスターセッションがおこなわれた。梨花女子大の参加者は、学期中ということもあり、全日程を通しの参加は難しかったようだが、できるだけ都合をつけて参加しているように見受けられた。そのため時間帯によっては聴衆が少ない分野があったが、時間が長引くほど活発な議論が交わされた分野もあった。第3日目のポスター発表では、日韓の学生および教員が各自のポスターの前で議論している様子が、あちらこちらで見受けられた。

 本シンポジウムは、学生間の交流と各自の研究を英語で他分野の研究者に紹介することを目標としてきた。本学の学生たちは、10月から英語プレゼンテーションの授業を受講して発表練習を行っており、口頭発表での質疑応答ができるようになっていた。前年度と同じく、今年度もベスト発表賞が各大学および各分野から表彰された。お茶大の受賞者は、山本百合、富澤英香、安田紹子、新倉梨加の4名だった。今後の励みになれば幸いである。学生たちにとっては、梨花女子大および日本女子大の学生との交流、およびソウルでの見聞から得たものは大きかったと思う。この経験が、学生たちの今後の研究生活に活かされ、将来を考える良い材料になることを願っている。来年度は東京で開催することが検討されている。相互訪問の実現により、今後ますます本活動が発展することを期待している。

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