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湯浅年子記念特別研究員奨学基金

2023年7月10日更新

基金概要

第二次大戦をはさんだ世界情勢の極めて厳しい時期に、フランスにおいて、イレーヌ&フレデリック・ジョリオ=キュリー夫妻を師とし、原子核物理研究と日仏の学術交流の発展に貢献された湯浅年子先生を記念し、本学では「湯浅年子記念特別研究員奨学基金」が設けられています。当基金では、フランス政府(大使館)との共同給費、さらに日仏理工科会の支援により、将来の自然科学の諸分野を担う若手研究者の育成を意図して、フランスへの留学制度「湯浅年子記念留学制度」を設立しました。
フランスとの交流をはかりつつ自然科学における研究を奨励することを目的として、毎年1名の特別研究員候補者を選出しています。意欲のある学生からの応募を期待しています。

「湯浅年子記念留学制度」による仏留学候補者の募集

2023年度募集要項
制度の内容
  1. 仏大使館へ「フランス政府給費留学生」として本学から推薦します。
  2. 留学中の滞在費として、
      〇一般給費:最短6ヶ月から最長10ヶ月の間
       ・修士(博士前期)課程の方には、月額860ユーロを支給します。
       ・博士(博士後期)課程の方には、月額1,588 ユーロを支給します。
      〇研究実習:最短15日から最長6ヶ月の間
       ・ 博士(博士後期)課程の方には、月額1,704ユーロを支給します。
  3. 日仏間の往復航空券代支給、ビザ申請等関係事務手数料免除、学生寮の紹介
    ※なお、推薦者に決定された方は、別途、仏大使館が行う留学試験を受験していただきます。
    同試験について、昨年度の要項は下記のリンク先をご覧ください。

       昨年度の要項はこちら

    また、同試験に出願する際、仏留学先の受入承諾書が必要となります。
  4. 日仏理工科会より研究奨励金として5万円が支給されます。
対象者・応募資格 下記の1~6の要件を全て満たす者
  1. お茶の水女子大学出身者・在学者又は附属高等学校出身者で、自然科学関係の研究に関わり、その成績顕著な者。応募時にお茶の水女子大学博士前・後期課程に在籍していなくとも可能。他大学の大学院生、研究者、教員も可能。
    ※自然科学関係とは、「フランス政府給費留学生試験要項(理系)」に基づき「数学とその関連領域・物理・化学、工学・情報通信技術、地球科学・宇宙科学・環境学、生命科学・医学・農学」分野とする。
  2. 留学時にフランスの修士課程又は博士課程に登録している学生。
  3. 1994年1月1日以降出生の者。
  4. 日本国籍を有し、応募の時点で日本在住の者。
  5. 仏政府給費留学生試験の出願資格を満たす者(年齢、学歴、フランス語能力等要件あり)。
  6. 応募時にフランスでの指導を受ける方の内諾等を得ておくこと。 
    ※日本学術振興会特別研究員も応募可能。
応募書類
  1. 履歴書(写真貼付の上押印のこと。)
  2. 応募理由書(現在の研究概要及び留学先での研究計画を含む。業績があれば記載すること)
  3. 応募者を知る方による推薦書(推薦者による押印のこと)
  4. 大学及び大学院の成績証明書(学部4年生は大学の成績証明書のみ)
  5. フランスでの指導を受ける方の内諾がわかる書類(形式自由)
応募締め切り 2023年8月31日(木)   
選考方法 書面審査により行う。必要に応じ面接試験を実施する場合がある。
問い合わせ・
応募書類提出先
お茶の水女子大学
学務課 ファカルティ支援担当
電話 03-5978-5288
E-mail: faculty@cc.ocha.ac.jp

これまでに受奨された方々

これまでに、以下の方々が湯浅年子記念特別研究員として受奨され、フランスに留学されています。

湯浅年子記念特別研究員 受奨者一覧
年度 氏名 受奨時の所属 留学先
平成14年 佐々木 成江 本学非常勤講師(生物学科)、日本学術振興会特別研究員 ルイ・パストゥール大学
平成15年 渥美 裕子 本学大学院人間文化研究科後期課程複合領域専攻1年 ルイ・パストゥール大学
平成16年 石野 千恵子 本学大学院人間文化研究科前期課程物質科学専攻2年 コレージュ・ド・フランス、
ESPCI:CNRS
平成17年 中田 恭子 青山学院大学理工学部専任講師(本学学部・大学院修了) Ecole Normale
Superieure de Paris
平成17年 中武 真由香 本学大学院人間文化研究科後期課程人間環境科学領域専攻1年 Institut Gustave Roussy
平成18年 長濵 里奈 本学大学院人間文化研究科後期課程複合領域専攻1年 CEDRIC-CNAM
平成19年 櫻井 宗良 本学大学院人間文化研究科前期課程物質科学専攻2年 ルイ・パストゥール大学
平成20年 青柳 裕子 本学大学院人間文化研究科後期課程複合領域専攻3年 ESPCI
平成21年 内川 瑛美子 本学大学院人間文化創成科学研究科博士後期課程理学専攻2年 ストラスブール大学:
IGBMC-CNRS
平成22年 工藤 まゆみ 本学大学院人間文化創成科学研究科博士後期課程理学専攻1年 ボルドー第一大学
平成23年 野﨑 絵美 本学大学院人間文化創成科学研究科博士後期課程ライフサイエンス専攻1年 ストラスブール大学
平成24年 大塚 美穂 本学大学院人間文化創成科学研究科博士前期課程理学専攻2年 ストラスブール大学
平成25年 西川 史恵 東京学芸大学附属高等学校数学科教諭(本学大学院修了) ストラスブール大学
平成26年 遠藤 隆子 本学学部教育研究協力員 パリ第6大学
平成30年 濱野 藍 本学理学部化学科4年 ストラスブール大学
令和3年 藤本 みのり 本学大学院人間文化創成科学研究科博士後期課程理学専攻1年 IJCLab

フランス留学記

湯浅年子記念特別研究員としてフランスに留学された方々の留学記です。

湯浅年子記念特別研究員の現在

湯浅年子記念特別研究員になられた方に現在の活躍の様子などのエッセイを寄稿していただきました。

関連ファイル / Related Files

» YuasaFundScholarship2023(PDF形式 331キロバイト)

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