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物理学科案内

2016年5月24日更新

お茶大理学部物理学科の目的

物理学科は、「物理学」の基礎から応用に至るまでの幅広い分野の教育・研究を、一貫性をもって遂行する事により、物理現象を理論と実験の双方向から、直感的かつ論理的に理解し得る能力の養成を行い、我々教官と共に新しい物理学を切り開いていくことを目指しています。これは、単に物理学の研究能力を高めるという意味だけではなく、様々な場面で出会う問題に対して、還元論的ないしは多元的なものの見方を修得し、その問題解決能力を向上させることを意味しています。本学物理学科では理論分野としては、素粒子論・宇宙物理・統計力学・物性理論、実験分野としては分光実験・極限実験・超電導・ソフトマターに至る領域をカバーしています。これらの分野の教育・研究を通して、皆さんを社会の各分野において時代を先導する女性に育成する事を目指しています。
 

特色

本学科は比較的小規模ですが、その分教官・学生とも一丸となって真理の探究にあたれる環境にあります。教官が専門とする研究分野もバラエティーに富んでいて、学生は物理学の広い分野を学ぶことができます。

  1. 1年次から専門的な物理学の授業があり、これが3年間続いた後、4年次の卒業研究では、それまでの勉強から興味を持った研究室に配属され、「物理学をする喜びと感動」を味わうことができます。
  2. 卒業後には内外の優れた企業に就職する。また卒業生の半数以上は、大学院に進学して、更に本格的な研究に携わっています。

物理学科はこのような人を求めています

物理学科では、自ら問題意識をもって様々な事柄に対し、色々と失敗を重ねたりしながら、最終的な解決法を自ら見いだせるような学生を希望しています。物理学科での教育・研究の中では、なかなか解決できない問題や、解決できるかどうかさえもわからない問題もたくさんあります。そのような中で、自分で文献を調べたり、いろいろと思考を巡らしたり、ある時は教官・友人と議論をし、自分なりの解決法を見いだしていきます。この過程では、当然うまく行かないこともあり、そのなかでも自分を見失わず(楽しみながら)進んでいけるような資質が必要です。卒業後には物理学の勉学を通して培った、「物事の法則を発見しそれを応用する能力」を各方面で発揮し、社会において指導的役割を果す女性となることを期待してます。
 

卒業生の進路

物理学科の卒業生の5~6割の人は、本大学大学院人間文化研究科ないしは他大学の大学院に進学し、さらに自分の好きな研究を極め、大学の教官・研究者を目指して努力しています。大学院への進学に関しては飛び級制度もあり、3年間で大学院へ進学することも可能です。また、卒業後には物理学科で学んだことを活かして実社会に飛び出していく学生もたくさんいます。物理学科では教員免許の資格を取れることから、教職の道に進む学生、コンピューターの知識を活かして情報産業分野企業に進む人、実験で鍛えた技を伸ばしてメーカーに就職していく人、はたまた物理にはこだわらず、新しい自分を捜して、全く別の世界へと飛び出す人など、その進路は多様です。しかし、物理学とは自然界でおこる現象の本質を体系だって理解しようとする学問であり、このような教育を受けた卒業生は、直接、間接的にこの経験を活かして、それぞれの分野で活躍しています。

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