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教員紹介

2025年4月1日更新

教員とその専門分野

教員とその専門分野(名前をクリックすると各教員の研究室ホームページへ移動します。)
名前 専門分野 連絡先
出口 哲生 統計物理学、数理物理学、ソフトマター物理 deguchi @ phys.ocha.ac.jp
小林 功佳 物性理論、表面物理学 sakura @ phys.ocha.ac.jp
古川 はづき 強相関電子系の物性実験、中性子散乱 furukawa.hazuki @ ocha.ac.jp
奥村 剛 ソフトマター物理、化学物理など okumura @ phys.ocha.ac.jp
曺 基哲 素粒子物理学、素粒子論的宇宙論 cho.gichol @ ocha.ac.jp
河野 能知 高エネルギー物理学実験、素粒子物理学実験 kono.takanori @ ocha.ac.jp
梅原 利宏 物性実験 umehara @ phys.ocha.ac.jp
北島 佐知子 量子情報理論、非平衡統計力学、量子力学基礎 sachiko @ phys.ocha.ac.jp
高橋 遼 スピントロニクス takahashi.ryo @ ocha.ac.jp
左右田 稔 固体物性実験、中性子散乱 soda.minoru @ ocha.ac.jp
藤田 智弘 宇宙物理学、宇宙論 fujita.tomohiro @ ocha.ac.jp
赤城 裕 物性物理学(理論) akagi.yutaka @ ocha.ac.jp

※@の前後には意図的にスペースを入れています。メールを送るときは、スペースを取り除いてください。

研究室訪問

藤田 智弘(ふじた ともひろ:宇宙論、量子重力)

藤田研究室では宇宙論や量子重力の理論研究をしています。皆さんは「この宇宙はどのように始まったのだろう?」「なぜ私たちはここに存在しているのだろう?」と考えたことはないでしょうか。かつては哲学や宗教の領域だったこれらの疑問に、現代の物理学は科学的な答えを出せるようになってきました。たとえば銀河や星、さらには人間の存在は、宇宙創生のごく初期に生じた「量子ゆらぎ」が、加速度的に膨張する宇宙によって引き伸ばされた結果であると考えられています。これは単なる仮説ではなく、量子力学の“不確定性原理”とアインシュタインの“一般相対性理論”を組み合わせることで精密に計算できる、れっきとした理論です。そして宇宙望遠鏡の観測結果と照らし合わせることで、まるで宇宙の始まりを体験するかのように検証することができます。

難しく聞こえるでしょうか?確かに宇宙物理学には大学で学ぶあらゆる基礎物理を総動員する必要があり、決して簡単ではありません。でも一番重要なのは「自らの興味を追求する純粋な気持ち」と「議論し合える仲間」だと思います。藤田研究室では学生同士が互いに教え合いながら時間をかけて理解を深めることを大切にしています。また、国立天文台や東京大学などの研究機関との連携や、海外の研究者との交流も積極的に行っています。宇宙に興味がある方、自分の疑問を追求してみたい方は、ぜひ一度研究室を訪ねてみてください。皆さんの「なぜ?」という問いを歓迎します。
 

古川 はづき(ふるかわ はづき:強相関電子系、中性子散乱)

古川研究室では『強相関電子系』をキーワードとして磁性体や超伝導体等における様々な状態変化(相転移現象)について研究を行っています。物質中の電子と電子の間には、クーロン相互作用という反発力が働きます。普通、金属中の電子の運動は、この相互作用が無視できる程小さく、それぞれの電子が自由に飛び回る“自由電子ガス”として取り扱うことができます。これを自由電子模型と呼びます。ところが、時としてその振る舞いを自由電子ガスとしては取り扱えない場合が出てきます。つまり、周りの電子の存在が直接その電子の運動に影響を与えるという場合です。このような系を“強い相関(相互作用)が働く電子系”ということで、『強相関電子系』と呼びます。『強相関電子系』では、ふつうの金属とは違った特異な性質が現われることがあります。その代表が“ゼロ抵抗”、“マイスナー効果”等で有名な超伝導現象や磁性です。現在、古川研究室では、超伝導現象と磁性(物質の持つ磁石的性質)の関係を研究しています。

古川研は実験系の研究室です。ですから、実際に自分達で試料を作り、いろいろな実験手段を使ってその物質の性質を解明していきます。研究室では、みんな、毎日、毎日、お互いに助け合いながら積極的にがんばっています。そして、みんなで世界中の中性子散乱実験施設に赴きます!その様子は、ほとんどジャングル探検隊!!(協力体制が大切だ!)。実際にどんなことをやっているか、興味を持つ方はいつでも研究室に見学にきて下さい!!

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