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OUCA会員の活躍
●森初果さん(S59化卒)
平成29年度 日本化学会学術賞受賞
●相田美砂子さん(S52化卒)
IUPAC 2017 Distinguished Women in Chemistry or Chemical Engineering受賞
●栗原和枝さん(S49化卒)
IUPAC 2013 Distinguished Women in Chemistry or Chemical Engineering受賞
●黒田玲子さん(S45化卒)
2013年度(平成25年度)ロレアル-ユネスコ女性科学賞受賞
●島正子さん(S28化卒)
平成19年度 日本化学会第32回化学教育賞受賞
●「かがくくらぶコスモ」(代表:平井崇子さん(S33化卒))
平成19年度 平成基礎科学財団第4回小柴昌俊科学教育賞奨励賞受賞
受賞に対して(平井崇子様より)
桜化会の皆様に、平井崇子様よりメールを頂戴しましたので、掲載してお知らせいたします。
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小柴昌俊科学教育賞奨励賞へのお祝いのお言葉をありがとうございました。
会社の研究所を退職後、物理化学科の3年先輩である藤田千枝さんが中心に活動されている科学読物研究会に入会しました。そこにグループを作り6年間ほど日本や世界の理科教育を調べ、日本の将来が心配になりました。民間でなら指導要領に縛られなく自由なプログラムで学ぶ場を提供できると考え「かがくくらぶコスモ」を立ち上げたのが20年前です。目標は≪科学する心・考える力・自然への豊かな目≫の育成ということで下準備には時間がかかりますが、実際の内容は大変地味で、毎回子ども達と科学を楽しんでおり、子どもから学ぶことも多い日々です。そのことを3月23日のプレゼンテーションで述べさせていただきました。
昨年、OUCAで催された「世界の理科教育の調査」に関する講演会を聴講させていただきました。
そして分子原子など基本をないがしろにしている日本の状況は調べましたあの頃より一層酷くなり、世界の中で際立っているように感じました。
いま喜びとともに受賞の重みをずっしりと感じ、私どものようなささやかな活動に光を当ててくださった小柴昌俊先生や和田昭允先生方へ感謝の気持ちと共に、どのように奨励という意図に答えるべきか、賞金を最大に有効に使わせていただくにはどうしたらいいか検討いたしております。
「かがくくらぶコスモ」のように小さな灯が、それも、それぞれに個性的な灯が全国に更に増えることを願っております。
思い起こせば、教師になる自信が持てなくて日立製作所中央研究所に勤め始めてから50年がたちました。今回の受賞には、厳しい状況の中、学校などでご活躍中のOUCAの皆様のお仕事から学び、また、そのお力添えがあったことを感謝いたしております。
平成20年3月27日 平井崇子