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海外留学体験記

金井 美紗衣

  私は博士前期課程2年の3月末から11か月間、フランスのボルドーにある欧州化学・生物学研究所のIvan Huc先生の研究室に所属し、Huc研究室の研究を行っていました。最初は、慣れないフランス語の書類や滞在許可書の手続きなどで大変なこともありましたが、ラボの友人が親切に教えてくれたので、無事乗り切ることができました。住まいは先生が探してくださり、また、銀行口座開設にも付き添っていただき、本当に最初から助けていただきました。ラボはフランス人の他にイギリス人、イタリア人、インド人、アメリカ人、中国人、ギリシャ人、ポーランド人、ベルギー人と国際色豊かなので、なじみやすい環境でした。また、留学生に対するサポートもしっかりしており、通常の会話、グループミーティングもすべて英語で行われていました。そのため、大きなトラブルもなく、日常生活や研究室生活にすぐ慣れることができました。

日帰りの研究室旅行にて(サイクリング、カヌーを楽しむ)

  欧州化学・生物学研究所は、ヨーロッパを代表する研究所であり、シンポジウム、講演会もたびたび行われていました。11月末にはHuc研学生のPhD審査会もあったので、フランスの博士審査会の模様を体感することができ、良い刺激を受けることができました。ハイレベルな研究所で日々刺激を受け、自分の長所と短所を見つめなおす良い機会になりました。研究室間の垣根は低く、隣接する研究室のポスドク、学生同士でディスカッションしている光景が見受けられました。月に1回、各研究室が主催するビールパーティーや年に1回の学生、ポスドクが運営する若者が主役のシンポジウムなど、研究所内の交流はとても盛んに行われていました。また、日本とは生活リズムがまったく異なり、研究室にいる時間は長くなくても、いかに短時間で効率良く、多くの実験をこなすかを考えながら行動していました。お昼休憩はしっかり取り、プライベートの時間、家族との時間を大事にしており、メリハリのある生活をおくっていました。しかし、研究に対する姿勢はプロ意識が高く、学生は博士課程学生のみ、ポスドクが多いこともあり、互いにディスカッションし合い、とてもアクティブな研究室でした。私はスーパーバイザー、テーマの近いポスドクの方と相談、ディスカッションしながら研究を進め、多くの方に支えられながら有意義な研究室生活を送ることができました。また、私が担当したテーマは立ち上げからのスタートだったので試行錯誤しながら方向性を決め、研究の進め方など、研究の基礎となる部分も学べたので、本当に勉強になりました。周りの人に恵まれ、日本同様にいろんな人に助けられながら、充実した日々を過ごすことができました。お世話になった方達への感謝の気持ちを忘れず、せっかくできた繋がりを大事にして、日本でも意識を高く持ち、自分らしく頑張っていければと思います。このような貴重な機会を与えてくださり、本当にありがとうございました。


セミナー室にて、最後のグループミーティングを終えて集合写真

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