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海外留学体験記

内川 瑛美子

 私は博士後期課程2年生の10月から若手ITP研究派遣学生として、ならびに湯浅年子記念基金の支援により、フランスのストラスブール大学に留学しました。この大学に属する、転写研究で有名なフランス国立研究所IGBMC(Institute of Genetics and Molecular and Cellular Biology)で学生生活、研究活動に従事することができました。
 最先端の機器がそろい、モチベーションの高い学生、ポスドクの中で研究できることは何よりの喜びでした。また、セミナーには世界各国から優秀な研究者が招待され、研究の合間に様々な分野の先端研究に触れることができました。この夏には、ノーベル賞受賞学者を含む科学者が招かれ大きなシンポジウムが行われました。この留学の集大成として、tRNAとアミノアシル-tRNA合成酵素及び転写関連RNAとタンパク質の相互作用を構造学的に研究することで、お茶大とストラスブール大学との間で共同学位を取得することができました。現在は引き続き、組織的な若手研究者等海外派遣プログラムの支援により、タンパク質とRNAの構造学的研究を行っています。

 生活面では、フランス語で滞在許可を申請したり、大学の手続きを行うことや、昼休み、日曜日、バカンス時期はどんなお店も全て閉まってしまうなど社会システムの違いや、人との付き合い方など戸惑うことも多くありましたが、周囲の人の助けで、今では楽しく研究活動を行っています。フランスにはフランス人だけでなく、主にヨーロッパ諸国、アフリカ、アジアから学生が集まってきています。様々な国の文化に触れることにより、視野を広げることができました。さらに、日本とフランスの大学を経験することで、博士課程の学生のあり方、表現力や語学力の差など多くの違いを学びました。日本に居るときには分からなかった日本の素晴らしさを再確認することもできました。

 科学研究という国際舞台で働くにあたり、学生の時期に海外で研究する機会を得られたことは非常に貴重な経験だったと思っています。このような機会を与えてくださったお茶の水女子大学、日本学術振興会、湯浅年子記念基金、日仏理工科会、フランス政府に非常に感謝しています。

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