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海外で活躍する卒業生

味園 知子   〜フロリダの国際色あふれる研究室で研究に没頭中〜

 博士課程を卒業後、1年の大半が夏のフロリダで博士研究員として働いています。アメリカ、インド、中国、フランス、韓国、ロシア等、世界各国から集まってきた博士研究員と学生で構成された多国籍ラボで有機合成をしています。学生はたったの2人、しかも私を含め社会人経験のあるポスドクが多く、他研究室とは異色の雰囲気の研究室です。

 まず研究室に入ると自ら研究テーマを提案しなければいけません。プロポーザル作成に数ヶ月を費やしようやく研究テーマが受理されると、週一回のミーティングに向けて計画を立て結果を出していきます。たとえ90%の収率でも、「What’s the rest?」と聞かれ、反応の中身をよく理解するようにと暗に言われてしまいます。研究室には専用のNMRがあり、また蒸留溶媒等、共通で使うものについては役割分担をして皆で研究環境を整えています。

 実験の合間にはキッチンに集まりコーヒーを飲みながら近況報告をしたり、ケミストリーの話をしたりして息抜きをします。世界中の信じられないような話や面白い話が聞ける楽しい時間です。 アメリカでは自炊は欠かせませんが、コリアンマーケット等で様々な日本の食品を購入できます。またインターネットの普及で日本のニュースなども見られる為、遠く離れた外国に住んでいるという感じではありません。ただ英語でのコミュニケーション、特に南部訛りの英語相手の電話は苦労しています。至れり尽せりの日本と違い、料金や書類などの間違いを全て自分で確認しなければいけないことに初めはとても驚きました。ここに来て日本人や日本の研究の質、日本製品のレベルの高さ等、日本の良さに気づくことも出来ました。

 運良くとてもいい仲間に恵まれ、お互いの文化等の違いに驚き合い、笑い合い、貴重な経験をしています。

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