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入学・編入学案内

2024年4月12日更新

アドミッションポリシー

  理学部は、基礎科学の分野を研究対象として、主に自然界の原理や法則の追究を行うところです。女子大学の数少ない理学部として、知的好奇心溢れる女性を受け入れ、次世代のリーダーあるいは中核となる人材を育成し、社会に輩出することを目指しています。  
  本学部志望者には、高校において、理系科目(数学、理科〔物理、化学、生物〕)を学び、論理的思考力を身につけるようにすること、及び、自然科学の基礎知識を習得しておくことはもちろんのこと、文系科目(英語、国語、社会)も幅広く履修し、筋道の立った文章が書けることなどが望まれます。
  「総合型選抜」「帰国子女・外国学校出身者特別選抜」においては、志望学科に関係する各種コンテストなどで活躍した実績も評価します。

学科のアドミッションポリシー

数学科

 数学は、あらゆる現象の背後にある数や図形の永久に変わらない真理を追究する学問です。それを学ぶことで、魂を揺さぶる美しいものや実生活で役に立つものに出会い、また世界を見通すための厳格な論証法を身につけられると考えます。
 このような観点から、数学科では主に以下のような目標を持った人を求めます。
  ・教師や研究者のように数学を職業としたい人
  ・数理的な素養を生かして社会を支える仕事につきたい人
  ・とにかく数学に対して意欲を持って勉強したい人
 志願者に求めるのは以下のことです。
  ・高校での数学を十分に理解し、大学での講義に必要な数学の知識を身につけている。
  ・文章から数学的な意味を読み取ることができる。
  ・自分の考えを数学的、論理的な文章に表現して相手に伝えられる。
入試問題について:
 数学については、学習指導要領の趣旨を踏まえて、高等学校の生徒が教科書の中から論理的に思考して直ちに理解できる事項を出題範囲とします。
選考方法
帰国子女・外国学校出身者特別選抜

 書類選考のほか、面接(口述試験を含む。) を行います。面接ではあらかじめ数学的内容の質問事項をいくつか提示し、考えを整理する時間を設けます。その上でそれらについてどのように考えたかなど色々なことを質問します。基本的なことがらを筋道正しくきちんと考えることができ、かつ説明できるかが試されます。加えて、外国における学校生活から何を学んだのか、及び本学入学後それをどのように活かそうと考えているのかを訊ねます。合格の判定は提出書類(高校での成績、志望理由書など)と面接の結果を総合して行われます。

一般選抜 前期日程

 基礎学力を試すために標準的問題を多数、そして柔軟な思考能力を試す問題を少し出題します。標準的問題は、「答えが合っているかどうか」という問題を解く能力を見るだけでなく、上記のように「論理的な文章の読み書き」の能力を調べるためのものです。数学に限らないことですが、自分の考えを説明するには筋道を明確にして議論をすすめなくてはいけません。ですから、受験者は数式を使った小論文を書くつもりで答案を書けば、高い評価を得るでしょう。

一般選抜 後期日程

 大学入学共通テストのみを課しています。高校で学ぶ数学の基礎的事項を正確に理解し応用できる力、基本的な計算を確実に行える力を身につけているかどうかを判断するために大学入学共通テストの数学の力を重視して選考します。また、外国語で書かれた数学の文献を読む必要性や国際的にも活躍する人材の養成という趣旨を踏まえ、大学入学共通テストの外国語を選考に用います。 

物理学科

 自ら考えて問題を見つけ出し、自ら考えてこれを解決する学生を希望します(もちろん、必要になれば教員の適切な助言及び指導を受けることができます)。また、豊かな人間性とともに、他人との協調性に優れた人格が望まれ、忍耐力も必要です。 
 卒業後には物理学の勉学を通して培った、「物事の法則を発見しそれを応用する能力」を各方面で発揮し、社会において指導的役割を果たす女性となることを期待しています。しかしながら究極的には、「物理学を学んで生き生きと充実した人生を送ること」が最も大切と考えています。

選考方法
帰国子女・外国学校出身者特別選抜

 高等学校の調査書等に加えて本人が記載する志望理由書の内容が、物理学科のアドミッション・ポリシーに合致するかどうかを重視しています。補足資料(自由研究レポート、実験ノート、それまで関心を持ち続けたテーマについて考えをまとめたノート等のコピー)の添付を認めているのも、自ら考えて問題を見つけ出し、自ら考えてこれを解決する学生を発見したいためです。
 第1次選考合格者に対しては、2種類の面接(口述試験を含む。) を課しています。別室で解かせた計算問題に関する質疑応答から計算力と理解力を問う口述試験(20分間)と、様々な物理現象を直観的に説明させることから自由な発想力と直感力を問う口述試験(20分間)の2種類がこれにあたります。合否は出願書類と2種類の面接に加えて、外国における学校生活から何を学んだのか、及びそれを本学に入学後どのように活かそうと考えているのかを問います。

 一般選抜 前期日程

 豊かな人間性を持つ志願者を得るために、大学入学共通テストから幅広い教養を身につけているかどうかを判断します。また本学の物理の試験では、単なる公式の暗記力を見るのではなく、「物事の法則を発見しそれを応用する能力」を判定するために、様々な工夫を凝らした問題が出題されます。このような能力を発揮するためには、数理的な解析力や表現力が必須です。そのため数学の試験を課しています。

一般選抜 後期日程

 後期日程では、大学入学共通テストのみを課しています。これは、幅広い教養を身につけた学生をバランスの取れた出題問題から求めようとするものですが、物理学科のアドミッション・ポリシーに従って、物理学と数学の試験を重視しています。

化学科

 化学は、原子・分子をなかだちとして自然科学のあらゆる分野と密接に関係しており、その領域は数学・物理学の理解が不可欠な分野から、さらに生物学や地球科学の知識の必須な分野まで広がっています。 したがって、化学科の志願者は、高等学校では化学のほかにこれらの基礎となる科目、特に、物理・生物を幅広く履修して、論理的思考力や自然科学の基礎知識をしっかり体得しておくことが望まれます。また、英語で書かれた文献を読みこなす語学力も要求されますので、高等学校での英語の十分な学習が必要です。
 入学後には、専門の学習や研究の基盤となる実験能力を養うため、学生実験を重視しています。
 なお入学後、化学科専門科目では、化学及び数学IIIの内容を理解していることを前提に授業を行うので注意してください。

選考方法
一般選抜 前期日程

 大学入学共通テスト及び本学の個別学力検査を課しています。大学入学共通テストでは、化学を中心とした幅広い基礎知識と理解力を身につけているかどうかを判断するため、理科にウエイトを置きつつ、数学、外国語、国語などの試験も重視します。さらに、本学の個別学力検査では、化学の知識と理解力などの基礎学力ばかりでなく、筋道を立てて考える論理的な思考力や、答えに至るまでの自分の考えを正しく表現する能力も判定します。

一般選抜 後期日程

 大学入学共通テスト及び本学の個別学力検査を課しています。大学入学共通テストでは、前期日程と同様に、理科にウエイトを置きつつ、数学、外国語、国語などの試験も重視します。また、本学の個別試験では、論理的思考力と科学的表現力を問う論述試験を行います。

生物学科

 生物学では、微生物からヒトまで、多種・多様な“生き物”の複雑で多様な生命現象を研究します。そのためには、いろいろな視点から考える柔軟な思考力とそれを支える幅広い基礎知識が必要です。したがって、高校生時代を通して、理系、文系を問わず、教科科目を幅広く学び、論理的思考や知的好奇心をはぐくんでいることを希望します。また、“生き物”の複雑で多様な生命現象を観察し、“生き物”と忍耐強く対話し、自ら考え、自ら問題を見つけ、試行錯誤しながらこれを解決する意欲とパワーを持つ学生を希望します。“生き物”に関する理解と関心を深め、より豊かな知の財産を築ける人に育つことを期待しています。

選考方法
 帰国子女・外国学校出身者特別選抜

 多様な領域を含む生物学を学ぶには、多彩な才能の持ち主を期待します。第1次選考合格者に対し、論述試験と面接(口述試験を含む。) を課します。論述試験では、生物学を中心とした科学の基礎知識、科学的文章の読解力、論理的表現力を判定します。面接では、面接担当教員との質疑応答を通して、自らの生物学の知識と考え方、社会に向き合う態度、将来への明確な展望、思考能力、個性や才能等、さらに、これらを面接担当教員に的確に伝える能力を重視します。合格判定では、出願書類と第2次選考の成績に加えて、外国における学校生活から学んだこと、それを本学入学後にどう活かそうと考えているのかが重視されます。

一般選抜 前期日程

 生物の基礎知識や考え方を判定しますが、それだけでなく、データや図形を理解する能力、それらを組み合わせて考える能力も判定します。さらに、数学、物理学、化学の論理と知識も重要と考えています。したがって、数学と物理・化学(選択)の試験を課しています。また、学年が上がるにつれて外国語の文献や本を読んだり、外国語で研究成果を発表したりする機会が多くなります。そのため、外国語試験を課しています。

一般選抜 後期日程

 大学入学共通テスト及び本学の個別学力検査(論述試験及び面接(口述試験を含む。)を課しています。
 大学入学共通テストでは、科学に関する幅広い知識と考え方を身につけているかを判断するために、理科に重点を置きます。論述試験では、生命現象をさまざまな視点から解析する柔軟かつ論理的な思考力、問題提示及び問題解決能力を備えているかどうかを見ます。面接では、面接担当教員との質疑応答を通して総合的な思考力を判断します。それと同時に生物学を学ぶ意欲も重視します。

情報科学科

 情報科学はコンピュータの出現によってその存在と価値が確かめられた「情報」とよばれる概念を、エネルギーや物質と並ぶ世界の主要な構成要素として認識し、その生成、管理、利用に関する原理を探究する新しい学問分野です。今日、その応用は自然科学や工学のみならず、社会科学や人文科学にも及んでいます。 この奥深さを理解し、これまでの成果を学びたい人、さらに今後の進展に積極的に貢献したい人にぜひ進学してきてほしいと思います。情報科学は、これまでの数理科学や自然科学の考え方を偉大な先達として独自の方法論を展開しようとしていることから、広くかつ深い理系のセンスが問われます。
 情報科学を通じて21世紀の科学技術を支えるのは自分たち女性だと心底思っている人、あるいは思いたい人、あるいはそう言われて「そうなんだ」と今気づいた人を大歓迎します。なお、入学時にコンピュータを使えることは仮定しません。

選考方法
帰国子女・外国学校出身者特別選抜

 高等学校長作成の調査書等に加えて本人が記載する志望理由書の内容が、情報科学科のアドミッション・ポリシーに合致するかどうかを重視しています。また第1次選考合格者に対しては、筆記試験及び口述試験を課しています。筆記試験では、理系の基本的な能力を問うための数学の試験と、表現力及び自分で考えながら論述する能力を問うための小論文を課しています。口述試験では、入学後の必修講義に対応できるだけの数学等の学力が備わっているかどうかを判断します。さらに外国における学校生活から何を学んだのか、及びそれを本学科に入学後どのように活かそうと考えているのかも問われます。
 合格判定は、出願書類を参考にしながら、筆記試験の合計点と口述試験の内容を総合して判断しています。なお、情報科学科に入学後の講義は高校における数学IIIの知識と外国語(特に英語)能力を仮定して行われます。ただし入学時にコンピュータを使えることは仮定しません。

一般選抜 前期日程

 豊かな人間性を持つ志願者を得るために、大学入学共通テストから幅広い教養を身につけているかどうかを判断します。基本的な考え方にあるように、情報科学は奥行きの深い学問であり、高校時代には理数系全般を学んで来ることが望まれます。そのため本学の情報科学科の試験では、理科系の選択で数学、物理、化学及び生物の4つの試験から2科目を選べるようにしています。また、理系において数学は基本的な能力であり、本学科の試験でも数学を重視しています。

一般選抜 後期日程

 大学入学共通テストと本学独自の数学の素養を問う論述試験を課しています。
 大学入学共通テストを課すことは、幅広い教養を身につけた学生をバランスのとれた出題により求めたいという趣旨ですが、情報科学科のアドミッション・ポリシーに従って、数学、理科と外国語の点数を重視しています。また、本学独自の論述試験は情報科学を勉強するために必要となる数学の素養を持った学生を求めたいという趣旨に基づいています。

 

新入学案内

理学部の新入学試験の詳細については、お茶の水女子大学公式ホームページの入試情報をご覧ください。

学科別募集人員(2024年度入学者選抜要項から)※
学科 入学定員 募集人員
一般選抜 特別選抜
前期
日程
後期
日程
帰国
子女等
私費外国人
留学生
総合型選抜
(新フンボルト入試)
数学科 20 14 3 若干名 若干名 3
物理学科 20 14 3 若干名 若干名 3
化学科 20 15 3 若干名 2
生物学科 24 17 3 若干名 若干名 4
情報科学科 36 21 8 若干名 若干名 7
120 81 20 19

※募集人員に関しては、年度によって変更があります。必ず、お茶の水女子大学公式ホームページの入試情報で確認して下さい。
※特別選抜の「学校推薦型選抜」は理学部全学科で募集を行わないため、本表から削除しています。

第3年次編入学案内

理学部では第3年次編入学の制度を設けています。
高等教育の多様化の一環として、高等専門学校・短期大学などで教育を受け、さらに深い専門知識を求めようとする方に、より高度な理学専門教育の機会を提供することが、この制度の趣旨で、毎年5名前後、今年度は8名の編入学生が理学部に入学しています。編入学生の出身校の割合は、2020年度から2024年度の平均で、高専38%、短大9%、大学53%となっています。

理学部の第3年次編入学試験の詳細については、お茶の水女子大学公式ホームページの入試情報をご覧ください。

第3年次編入学生数と卒業後の進路

第3年次編入学生数
学科 編入年度
2020 2021 2022 2023 2024
数学科 1 2 0 2 1
物理学科 0 0 2 2 2
化学科 1 0 1 1 2
生物学科 1 2 1 1 2
情報科学科 1 1 4 1 1
卒業後の進路
卒業年度 学科 卒業者数 進学/就職者数 進学/就職先
2023 数学科 1 進学 1 お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科 理学専攻,
ライフサイエンス専攻
就職
物理学科 0 進学
就職
化学科 0 進学
就職
生物学科 1 進学 1
就職
情報科学科 4 進学 4
就職
2022 数学科 1 進学 日本電子計算株式会社,
エムディジャパン株式会社,
お茶の水女子大学大学院
就職 1
物理学科 0 進学
就職
化学科 0 進学
就職
生物学科 2 進学 1
就職 1
情報科学科 1 進学 1
就職
2021 数学科 1 進学 日鉄ソリューションズ,
お茶の水女子大学大学院
就職 1
物理学科 1 進学 1
就職
化学科 1 進学 1
就職
生物学科 1 進学 1
就職
情報科学科 1 進学 1
就職
2020 数学科 1 進学 1 お茶の水女子大学大学院,
東京大学大学院
就職
物理学科 0 進学
就職
化学科 1 進学 1
就職
生物学科 0 進学
就職
情報科学科 2 進学 2
就職
2019 数学科 0 進学

東京工業大学,東京大学,
独立行政法人統計センター,
住友商事ケミカル株式会社,
株式会社ファミリーコーポレーション,

就職
物理学科 4 進学
就職 2
化学科 2 進学 1
就職 1
生物学科 1 進学 1
就職
情報科学科 1 進学
就職 1

2025年度理学部第3年次編入学の学生募集について

【入試日程】
日程は予定ですので、変更の可能性もあります。お茶の水女子大学公式ホームページの入試情報で必ずご確認ください。

  • 出願期間:2024年6月3日(月曜日)~ 5日(水曜日)
  • 試験日:2024年6月26日(水曜日)
  • 合格発表:2024年7月4日(木曜日)

詳細については、お茶の水女子大学公式ホームページの入試情報で必ずご確認ください。

参考リンク

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