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生き物に関心がある、生命現象に好奇心を持っている、環境問題の解決や医療の発展に貢献したと思っている人が集う場所、それが「お茶大・生物学科」です。
お茶大・生物学科の学生や教員は、中学や高校で生物の図説を何度もめくっては「生き物は面白いな、不思議だな、すごいな」とワクワクした気持ちをいまだに持ち続けており、誰もが不思議と感じる生き物の謎解きに挑戦し、環境や人が関わる社会問題の解明・解決に果敢に挑んでいます。お茶大・生物学科で、思う存分、生き物を探究して下さい!
生命の理解や、より良い社会生活の実現だけでなく、お茶大・生物学科での日々を通じて、社会の多くの場面で必要な問題解解力、リーダーの資質、頑張る力、洞察力、協調性、グローバルな思考力を磨き上げ、自分の理想とする未来への扉を開きましょう。
【受賞(嶌田研)】 2023.3.22 2022年7月14日にPhycological Research誌に掲載された論文 Hara et al. "Gene expression of a canopy-forming kelp, Eisenia bicyclis (Laminariales, Phaeophyceae), under high temperature stress."が、第26回日本藻類学会論文賞を受賞しました(原淑乃さん、大竹佑衣さん、嶌田智教授)学生が第一著者の学術論文 嶌田研HP
【論文(宮本研)】 2023.3.16 小脳形成におけるプロテオグリカンであるシンデカンー3の役割に関する論文が Brain research に掲載されました。 (渡邊雛さん、福田彩華さん、池田夏実さん(同等第一著者)、佐藤真生子さん、橋本恵特任助教、宮本泰則教授)。Watanabe et al. Syndecan-3 regulates the time of transition from cell cycle exit to initial differentiation stage in mouse cerebellar granule cell precursors.学生が第一著者の学術論文 宮本研HP
【受賞(岩崎研)】 2023.3.4 日本植物分類学会第22回大会(千葉大会)にて、生物学科4年の髙橋弥生さんが「地域固有種に注目したスミレサイシン節の系統分化と集団動態の解明」というタイトルでポスター発表を行い、大会発表賞を受賞しました。 日本植物分類学会第22回大会HP 学生の受賞岩崎研HPニュース
【論文(毛内研)】 2023.2.15 脳細胞の活動を光によって観察することができる遺伝子組換えマウスを用いて、頭蓋骨越しに脳活動を測定する方法の歴史とその応用をまとめた総説論文がFrontiers in Neuroscience誌に掲載されました。(学部3年生 山田芹華さん、大学院修士2年生 王岩さん、毛内拡助教) Transcranial cortex-wide Ca2+ imaging for the functional mapping of cortical dynamics. 毛内研HP
【イベント紹介(湾岸生物教育研究所)】 2023.2.15 第4回の高校生対象のリモート臨海実習の参加者募集を開始しました。2023年3月18日~19日と3月28日~29日の2回、行います。ご興味のある方は、ぜひご参加ください。事前申し込みが必要で、締め切りは3月7日です。 高校生のためのリモート臨海実習
【論文(宮本研)】 2023.1.10 グリア間コミュニケーションに対する環状ホスファチジン酸の効果に関する論文が Neuroscience letters に掲載されました。(武井理乃さん(第一著者)、中島麻里さん、遠藤美沙紀さん、橋本恵特任助教、宮本泰則教授)。 Takei et al. 2-carba-cyclic phosphatidic acid modulates astrocyte-to-microglia communication and influences microglial polarization towards an anti-inflammatory phenotype. 学生が第一著者の学術論文 宮本研HP
【論文(岩崎研)】 2022.12.19 鹿児島大学や京都大学との共同研究論文がAnnals of Botany に掲載されました。散布様式が異なる2型の果実(海流散布されるコルク型・鳥散布される果肉型)をつける植物クサトベラについて、その2型が集団遺伝構造にどのような影響を与えているのかを明らかにしました。(岩崎貴也講師)。Emura et al. Effects of fruit dimorphism on genetic structure and gene flow in the coastal shrub Scaevola taccada. 岩崎研HPニュース
【受賞(宮本研)】 2022.11.29 川越で行われました第32回神経行動薬理若手研究者の集いで、人間創成科学研究科ライフサイエンス専攻生命科学コース博士前期課程2年の藤井愛さんが口頭発表を行い優秀賞を受賞しました。 第32回神経行動薬理若手研究者の集い 学生の受賞
【お知らせ(学科)】 2022.11.25 学科HPをリニューアルしました。また、最近にお茶大の博士課程を修了して社会でご活躍されている3人の生物学科OGの方々(柴小菊 博士、秋山央子 博士、渡邊(松脇)いずみ 博士)に、博士進学を検討している後輩達へのメッセージを「博士のススメ」としてご寄稿頂きました。
【お知らせ(由良研)】 2022.11.19 NHKニュースに、由良研の研究プロジェクトの成果が掲載されました。「アブを餌に魚を養殖 将来の食料確保などに期待」
【論文(最上研・服田研)】 2022.10.12 生物学科卒業生の坂爪(竹田)明日香さんが第一著者の論文が、Zoological Science誌に掲載されました。(坂爪(竹田)明日香さん、本庄純子さん、笹野祥愛さん、松島夏苗さん、馬場昭次先生(生物学科・名誉教授)、最上善広先生(生物学科・名誉教授)、服田昌之教授)。第一著者の坂爪(坂田)明日香さんは、2021年3月末で本学科を定年退職された最上先生の研究室所属の学生でした。また、生物学科の由良敬教授と由良研の卒業生である大島実莉さんも研究に協力しています(謝辞に記載)。 Gravitactic Swimming of the Planula Larva of the Coral Acropora: Characterization of Straightforward Vertical Swimming. 学生が第一著者の学術論文 ⇒ この論文は、BioOne(200以上の学術誌を束ねるプラットフォーム)のTop and Trending Reseach, January 2023に選ばれました(Marine & Freshwater Biology セクション)。
【論文(由良研)】 2022.8.22 博士後期課程を昨年度末に単位取得退学したDuong TT Haさんが第一著者の論文がBiophyics and Physicobiologyに掲載されました。(Ha T. T. Duongさん、片桐沙紀さん、柴田眞侑さん、荒井美紗絵さん、由良敬教授) Computational study of the impact of nucleotide variations on highly conserved proteins: In the case of actin. 学生が第一著者の学術論文 由良研HPニュース
【論文(嶌田研)】 2022.7.13 発現遺伝子を網羅的に解析できるRNA-seq解析で,「海の森」を構成する褐藻アラメの高水温適応に関与すると考えられるHSPなどの遺伝子群を検出しました。この研究成果は,Phycological Research誌にオンライン掲載されました。(原淑乃さん、大竹佑衣さん、嶌田智教授) Hara et al. Gene expression of a canopy-forming kelp, Eisenia bicyclis (Laminariales, Phaeophyceae), under high temperature stress. 学生が第一著者の学術論文 嶌田研HP
【HP更新】 細田絵奈子博士(2012年度にお茶大生物学科の3年次編入試験に合格、2018年度に博士後期課程を修了)に、「社会人3年次編入体験記」と題した記事を書いて頂きました。3年次編入だけでなく、博士後期課程への進学に興味がある方にとっても貴重なメッセージをくださっています。社会人3年次編入体験記HP
【HP更新】 生物学科研究室ツアー動画に新規撮り下ろし動画を追加し、2022年度版にアップデートした動画を公開しました(このHPの学科紹介の項目に埋め込んであります。Youtubeでも視聴できます)。
【イベント】 2022年7月16日(土)と17日(日)に、お茶大はOCHADAI OPEN CAMPUS 2022(大学の特設ページ)を開催しました。生物学科では、7月16日(土)の15:10~17:10に、学科紹介、入試説明、学生相談会(現役学生に相談できます)をZoomで開催し、最大110名の参加がありました。学生相談会では現役学生への多くの質問がありました。他にも、対面キャンパスツアーやVRキャンパスツアー、学長メッセージや教育紹介などもありました。
【受賞(毛内研)】 2022年6月30日-7月3日、沖縄コンベンションセンターで開催されたNEURO2022において、理学部生物学科3年生の山田芹華さん(毛内研)が、ジュニア研究者ポスター賞を受賞しました。この賞は、学部学生によるポスター発表の中から特に優れた演題に贈られる賞で、山田さんは、学部1年生の頃から アドバンストプログラム として講義や実習の合間に毛内研でコツコツと研究を続け、今回の成果につながりました。 大学の受賞お知らせページHP 毛内研HP
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生物学の大きな特徴は,多様性を扱うことにあります。たとえば比較生理学という生物学の分野があり,比較形態学,比較内分泌学という分野もあります。これらは,生物の機能や構造とに大きな違いがあることを認めた上で,それらを比較することで生命活動の根源に迫ろうとするものです。多様性は生物を理解する上での重要なキーワードです。
また一方で,生命の共通原理を探ることも生物学の目標のひとつです。多種多様な生命活動を可能とする原理とは何か。それを突き詰めれば,地球上の生命体の存在を再定義することになるでしょう。
お茶の水女子大学の生物学科は,このような多様性と統一性の両方を視野に入れて,研究と教育を展開しています。生命を語るための強固な学術基盤を作り上げ,それをもとに社会への貢献を目指します。私たちと一緒に「生物三昧」を味わってみませんか?
沿革
生物学科在職教員の歴史
<生物学科の教員が所属する大学院>
・博士 前期課程(修士課程): 大学院人間文化創成科学研究科・ライフサイエンス専攻・生命科学コース
・博士 後期課程: 大学院人間文化創成科学研究科・ライフサイエンス専攻・生命科学領域
<生物学科の教員が所属する主な研究所・センター>
・湾岸生物教育研究所(千葉県館山市にあり、清本正人教授が常駐しています)
・ジェンダード・イノベーション研究所
・ヒューマンライフサイエンス研究所
・文理融合・AIデータサイエンスセンター
・理系女性育成啓発研究所
・サイエンス&エデュケーション研究所
・SDGs推進研究所
お茶大生物では、「オープンキャンパス」、「臨海実験所での春休みの高校生実習」など、高校生にお茶大生物を身近に感じてもらうイベントを企画しています。是非、ご参加いただき、お茶大生物を身近に感じてください。
お茶大生物学科では、学生が安心して学びに集中できるよう、多岐に渡る学生支援制度を設けています。2022年4月には学内の学生宿舎である音羽館も完成し、遠方からの学生も、お茶大でより一層、学びやすくなりました。
下の12の安心サポート体制も設けており、学生の学びを全力で支援します。
安心サポート体制の詳細(新しいウインドウが開きます)
お茶大生物学科では、海外留学も積極的に支援しており、沢山の学生が海外留学で貴重な経験と成長を手に入れています。
様々な海外留学プログラムがあり、自分に合ったものを選択することができます。
海外留学(新しいウインドウが開きます)
令和4年4月現在、生物学科には様々な分野を専門とする12名の教員(教授7名、准教授3名、講師1名、助教1名)が在籍しています。
興味がある分野の教員がいれば、メールでの質問、あるいはアポイントメントを取っての研究室訪問なども可能です。
※ 各教員の名前のリンクをクリックすると、研究室のHPに移動します。
各教員の専門分野と研究内容についての詳細(新しいウインドウが開きます)
<各教員の名前と専門分野>
加藤 美砂子 教授 (植物生理学)
清本 正人 教授 (発生生物学、海洋生物学)
生物学は、「生き物」の複雑で多様な生命現象を探求する学問であり、周辺領域の医学、薬学、農学、情報学などの学問分野の基盤となり、さらには地球環境問題や生命倫理などの社会的な問題にまで影響を及ぼす。生物学科では、多種多様な生命現象を科学的に解析する力を養い、幅広い知識に基づいた柔軟で論理的な思考力を身につける。コア科目(教養科目)の履修によって、文理にまたがる総合的な教養と外国語力を身につける。
生物学主プログラムでは、生物学の基礎概念を理解するための必修科目および基礎的な実験手法を学ぶ必修実習を履修し、この基礎の上に生物学の各分野の実験手法を学ぶ選択必修実習および選択科目を履修する。その後、より細分化された専門分野における高度な知識を習得できる生物学強化プログラム、または学際プログラムや他学科の副プログラムを学び、生物学主プログラムの総まとめとしての特別研究および生物学演習を履修する。
中学校教諭一種免許状(理科)、高等学校教諭一種免許状(理科)、博物館学芸員資格の取得にかかわる科目を履修できる。
教職について(新しいウインドウが開きます)
生物学科では、多種多様な専門科目講義を開講しており、生物学に関する幅広い内容を学ぶことができます。また、実習にも力を入れており、様々な専門分野の実習を受講することができます。
専門科目の講義と時間割(新しいウインドウが開きます)
履修ガイド(新しいウインドウが開きます)
さらに、3年次の夏に各研究室に仮配属、12月に本配属として正式に研究室に所属し、それぞれの分野の第一線の研究に実際に参加することにより、研究の進め方、文献の読み方、実験・観察の方法、実験結果のまとめと考察の仕方などを学びます。本学科には、12の研究室があり、それぞれにおいてきめ細かい教育が行われています。
研究室に所属した学生は、各教員の指導を受けながら、熱心に卒業研究や大学院での研究に取り組んでいます。
研究成果の多くは学会発表や「学生が第一著者の学術論文」として発表されており、その内容が評価されて何らかの賞を受賞する学生も珍しくありません。
生物学科で実際に学んでいる在学生や、これまでに卒業したOGからのメッセージを集めました。
お茶大・生物学科では、総合型選抜(新フンボルト入試)、帰国子女・私費外国人留学生特別入試、前期日程入試、後期日程入試、3年次編入・社会人特別入試など、複数の入学試験を行っています。
→ 募集要項(新しいウインドウが開きます)
→ 全学受験生向けページ(新しいウインドウが開きます)
生物学では、微生物からヒトまで、多種・多様な“生き物”の複雑で多様な生命現象を研究します。そのためには、いろいろな視点から考える柔軟な思考力とそれを支える幅広い基礎知識が必要です。したがって、高校生時代を通して、理系、文系を問わず、教科科目を幅広く学び、論理的思考や知的好奇心をはぐくんでいることを希望します。また、“生き物”の複雑で多様な生命現象を観察し、“生き物”と忍耐強く対話し、自ら考え、自ら問題を見つけ、試行錯誤しながらこれを解決する意欲とパワーをもつ学生を希望します。“生き物”に関する理解と関心を深め、より豊かな知の財産を築ける人に育つことを期待しています。
総合型選抜(新フンボルト入試)では特に、“生き物”の謎に対する探究心を重視し、生物学のさまざまな領域において高い問題意識を持って、積極的かつ行動的に自ら探究した経験を評価します。また、自然科学を広く学習して、科学的な基礎知識や考え方を備えていることも評価します。
以下の2種類の選抜方式から1つを選んでください。
※ 高校2年生以下の本学生物学科進学に興味のある方限定
・大学院生 研究ポスター発表
・自主研究相談会
9月23日 14:30〜16:30
研究ポスター発表では、生物学科の大学院生が最新の研究成果を発表します。研究のまとめ方の参考になると思います。また、研究の進め方などについて大学院生と自由に話すことができます。相談会では、自主研究の課題の選定や研究の進め方などについて大学教員が相談にのります。
→ 昨年度のイベント情報(新しいウインドウが開きます)
多様な領域を含む生物学を学ぶには、多彩な才能の持ち主を期待します。第1次選考合格者に対し、論述試験と面接(口述試験を含む)を課します。論述試験では、生物学を中心とした科学の基礎知識、科学的文章の読解力、論理的表現力を判定します。面接では、面接担当教員との質疑応答を通して、自らの生物学の知識と考え方、社会に向き合う態度、将来への明確な展望、思考能力、個性や才能等、さらに、これらを面接担当教員に的確に伝える能力を重視します。外国における学校生活から学んだこと、それを本学入学後にどう活かそうと考えているのかが重視されます。
合格判定は、出願書類と第二次選考の成績を総合して行います。
生物の基礎知識や考え方を判定しますが、それだけでなく、データや図形を理解する能力、それらを組み合わせて考える能力も判定します。さらに、数学、物理学、化学の論理と知識も重要と考えています。したがって、数学と物理・化学(選択)の試験を課しています。また、学年が上がるにつれて英語の文献や本を読んだり、英語で研究成果を発表する機会が多くなります。そのため、外国語試験を課しています。
合計 900点
大学入学共通テスト及び本学の個別学力検査(論述試験及び面接(口述試験を含む)を課しています。
大学入学共通テストでは、科学に関する幅広い知識と考え方を身につけているかを判断するために、理科に重点を置きます。論述試験では、生命現象をさまざまな視点から解析する柔軟かつ論理的な思考 力、問題提示及び問題解決能力を備えているかどうかを見ます。面接では、面接担当教員との質疑応答 を通して総合的な思考力を判断します。それと同時に生物学を学ぶ意欲も重視します。
合計 550点
生物学では、微生物からヒトまで、多種・多様な“生き物”の複雑で多様な生命現象を研究します。そのためには、いろいろな視点から考える柔軟な思考力とそれを支える幅広い基礎知識と経験が必要です。 したがって、理系文系を問わず幅広く学び、論理的思考や知的好奇心をはぐくんでいることを希望します。また、社会活動を通じて高められた、生物学を学ぶ意欲も尊重します。そのうえで、“生き物”の複雑で多様な生命現象を観察し、“生き物”と忍耐強く対話し、自ら考え、自ら問題を見つけ、試行錯誤し ながらこれを解決する意欲をもつ人材を希望します。そして、“生き物”に関する理解と関心を深め、人類子孫に、より豊かな知の遺産を残せる人材として成長することを期待しています。
合格判定は、出願書類を参考にし、提出されたTOEICまたはTOEFLの点数から換算した英語の点数、生物学の筆記試験及び口述試験の点数の合計点で行っています。
社会人から3年次編入でお茶大生物学科に入学し、最終的には博士号まで取得された 細田絵奈子 博士の体験記もあります。
・社会人3年次編入体験記(新しいウインドウが開きます)
お茶大生物学科(学部)を卒業した学生の10–20%が就職し、50–70%がお茶大の、10–30%が他大学の大学院修士課程に進学しています。大学院修士課程へ進学し、更に専門知識を身に付けようとする学生が多いのが特徴です。
就職では、東京ガス・東京電力などのインフラ系、大正製薬・日本たばこ産業・コーセーなどの製薬、生活関連系、日本ハム・東ハトなどの食品系、アビームなどのコンサル系、野村総研などのシンクタンク系など多岐にわたります。採用試験の難関を乗り越えて国家公務員、地方公務員、教員などの職業に就く学生も少なくありません。職種で見ると、総合職とSEが比較的多いです。専門知識を活かしやすい研究・開発・専門職は、学部卒ではかなり難しいようで、あまり多くありません。
他大学の大学院への進学では、東京大学や京都大学、東北大学、東京医科歯科大学、東京工業大学など、自分の好きな生物種・科学分野を求めて進学先を決めているようです。
お茶大の博士前期(修士)課程(生物学科から繋がるライフサイエンス専攻生命科学コース)を修了した学生の就職は、大正製薬・アステラス製薬などの製薬系の研究・開発職、アサヒ飲料・永谷園・キューピー醸造などの食品・飲料系の研究職、花王・ライオンなどの生活関連系、東京証券取引所・大和証券などの証券系、数研出版などの出版系、「いであ」などの環境アセス系、NTT東日本などの情報通信系の総合職・SE職など、学部卒よりも多岐にわたっています。修士号を持つことで、研究・開発職や専門・技術職といった、自分で何かを生み出せる職種につけるのが大学院進学の魅力の1つです。
大学院までの実務的経験を直接・間接的に利用できる企業・職種だけではなく、倫理的思考力、自分の意見を発信する力、自主性、考え抜く力、協調性、課題解決力、などの能力が発揮できるところに就職が決まっていくようです。
10%ほどの学生は、更に研究を進め、より深い専門知識と高い問題解決能力を身に付けるべく、お茶大や他大学の博士(博士後期)課程へと進学しています。
お茶大の博士(博士後期)課程(ライフサイエンス専攻生命科学領域) を修了し、晴れて博士号を取得した学生は、その専門性と幅広い知識、高い問題解決能力を活かして社会で活躍しています。国内や海外の博士研究員などを経て、大学や研究所のアカデミックポスト(教授・准教授・講師・助教など)を獲得された方は少なくありません。博士号取得後に海外へ武者修行に出る人が多いのも特徴で、そのまま海外の大学での厳しい競争に打ち勝って海外のアカデミックポストに就いた方もいます。また、大学や研究所のアカデミックポストだけでなく、企業(リコー、コーセーなど)の研究職や総合職、中高の教員、科学雑誌出版社の編集者など、お茶大で身に付けた高い能力を存分に発揮できる職場・社会で活躍する方も多く輩出しています。